塗布条件に適した塗工方式の選定と塗工技術のノウハウ-スロット、グラビア、ブレード、バー、スピン、ディップなど-
塗る条件に適した方法は何か?どういう基準で選択すれば良いか?数式は最小限に抑え、塗工のノウハウを解説します!
セミナー趣旨
機能性フィルムの開発ではスピンコーターや手塗りバーが活用されるが、Roll To Roll量産には、汎用のスロット、グラビア、コンマ方式等が活用されます。薄かったり厚かったり、塗る条件に適した方法が何れか、どういう基準で選択すれば良いか迷う研究者も多いであろう。しかし化学工学の専門書や論文は数式が乱立して分かりにくく、特に化学系や生物系出身の研究者が習得する負担になっている模様。このウェビナーでは、数式は最小限に抑え、図表、動画や演習ツールで塗工のイメージ作りを支援します。
習得できる知識
-現場力向上を目指す! スキルアップセミナー
-Roll To Rollの製造トラブルへの恐怖を取り除きます
セミナープログラム
1.はじめに
1-1. はじめに
1-2. 塗工と乾燥 (開発とパイロットと量産)
1-3. フィルムが利用されている製品は?
1-4. 製品に占めるフィルム要素
1-5. フィルムの構成要素 ~厚みと層数~
1-6. 塗る~溶かした液を塗る(Dry厚とWet膜厚)
1-7. Wet塗布量の決め方
1-8. 塗工方法の比較(三種しかないダイ方式
1-9. 開発のステップ
1-10. 実験室とRoll to Rollの違い
1-11. 実験室の塗工方式
1-12. 開発と要因変更、異なるアプローチ
2.スロット塗工
2-1. スロットダイの塗工性
2-1-1. スロットダイの構成と部品
2-1-2. 給液方法
2-1-3. ダイヘッドの設置角度
2-1-4. 薄塗りと厚塗り
2-1-5. 薄塗り限界 (スジ)
2-1-6. 最小膜厚 (Ca数との関係)
2-1-7. 塗布可能領域 (Coating Window)
2-1-8. Couette-Poiseuille流
2-1-9.Couette-Poiseuille流(非ニュートン)
2-1-10. リップ形状(厚塗りと薄塗り)
2-1-11. 上リップの渦
2-1-12. 厚塗りの操作
2-1-13. 背面減圧しない操作方法
2-1-14. より薄く(OverBite)より厚く(UnderBite)
2-2. テンションド・ウェブ方式
2-2-1. テンションと流体圧のバランス
2-2-2. ギャップの見積もり
2-2-3. Coating Window
2-2-4. スロット渦
2-2-5. リップ形状
2-2-6. リップ形状と塗布性
2-3. ダイ内の流れ
2-4. 配管・マニホールド・スロットの流動
2-5. マニホールド差圧による流量減少
2-6. マニホールド差圧への非ニュートン影響
2-7. スロットギャップ偏差の影響
2-8. 厚み調整ボルトの隣接干渉とヒートアクチュエーター
3.ブレード塗工(コンマ・コーター) *コンマコーターはヒラノテクシードの商標
3-1. ブレード塗工の分類(ナイフ・スティッフ・ベント)
3-2. コンマ・コーターの特徴
3-3. ナイフ型ブレードの塗工厚み
3-4. コンマロールたわみ
3-5. コンマロール保温
3-6. 給液方法
3-7. 接合通過
3-8. 間欠塗工
3-9. 液ダム内の流動
3-10. ダム液面と底面
3-11. 液ダムの液漏れ防止フィルム
4.グラビア塗工
4-1.ダイレクト方式(正転)
4-2.リバース方式(逆転)
4-3.キスリバース方式(バックアップなし)
4-4.ドクターチャンパー方式(密閉型)
4-5.ダイレクト方式の液だまり(ギャップと粘度)
4-6.ダイレクト方式の膜分断(渦と周速比)
4-7.リブ発生条件(ダイレクトの場合)
4-8.リバースの膜転写箇所の流動
4-9.リバース方式の塗布可能領域
4-10.セルの過充填と部分充填
4-11.ブレード後のセル残液
4-12.ドクターブレード当て角
4-13.ドクターブレード形状
4-14.ドクターブレードの押し圧と膜厚
4-15.ドクターブレードの当て角と摩耗
4-16.ドクターブレードの接触面に作用する力
4-17.ドクターブレード当て板
4-18.端部の厚塗り対策
4-19. 塗られる膜厚を支配する因子 (ロール塗工)
4-20. フォワード・グラビア(ダイレクト/キス)の膜厚
4-21. セルからの転写率
4-22. 溝付バーのDLC表面処理
4-23. 各社のグラビア特許・実用新案 登録数
4-24. 小径グラビア塗工方式
4-25. ドクターチャンバー方式
4-26. フィルム端部の持ち上げ方式
4-27. グラビアロール撓みとロール径
5.ワイヤーバー塗工
5-1.ロール塗工の比較 (グラビア塗工とバー塗工)
5-2.塗工部(ワイヤーバーと溝付バー)
5-3.実験室の手引きバー
5-4.回転の塗布量への影響は?
5-5.量産と同様の回転方式
5-6.手塗布の回転しない方式
5-7.ワイヤレスバーの塗工量
5-8.塗工量の計算
5-9.塗工量の計算値と公知データ
5-10.レベリング
5-11.塗布直後のレベリング
5-12.可視化実験系
5-13.リップル筋の様子
5-14.粘度とバー形状
5-15.スジのレベリング
5-16. 膜厚の定式化
5-17. バー塗工のスジ限界速度の定式化
5-18. 塗工部(受け座)
5-19. 塗工液のオーバーフロー
5-20. 塗工部(バーの真直度)
5-21. 駆動部とカップリング
6.スピン塗工
6-1.流動支配と乾燥支配
6-2.理論膜厚(Emsile式)
6-3.厚みと回転時間
6-4.厚み分布と回転数
6-5.ペロブスカイト太陽電池のガスフローと平滑性
6-6. 膜厚と風の分布
7.ディップ塗工
7-1.ディップ塗工の歴史
7-2.薄塗りと厚塗り
7-2-1.薄塗り(毛管駆動)
7-2-2.厚塗り(排出駆動)
7-3.排出区間ごとの挙動
7-4.定常厚みの理論
7-5.実際の塗工厚み
8. 開発・スケールアップ・量産
8-1. 開発品のRoll To Rollへのスケールアップ
8.2. 開発と量産のアプローチ
8-3. トラブル時の工程分離
8-4. チャンピオンと金太郎飴
8-5. Roll To Rollでスケールアップするには
<質疑応答>
セミナー講師
AndanTEC 代表 浜本 伸夫 氏
■ご略歴
1992年 北大 工学部 合成化学工学専攻 修士修了
同 年 富士写真フィルム、フィルム生産工程業務に従事
2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センターで新素材開発
2019年 栗村化学 工程開発チーム長
2021年 米国 Zymergen社でバイオ素材開発
2022年 ミドリ安全 商品開発部GM
2023年 AndanTEC
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
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- Zoomを使用したオンラインセミナーです
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受講料
47,300円(税込)/人