【この連載の前回、新規事業×しんどいを乗り越える鉄則:開発担当者、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その101)へのリンク】
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マネージメント層の方とお話をすると必ずと言っていいほどあがる悩みがあります。新規事業の企画、開発にたずさわるメンバーが「しんどい」「向いていない、担当を変えて欲しい」「今まで通り、研究開発に戻りたい」とネガティブな状態になってしまうケースです。前回の記事では、新規事業の開発が進まず苦しむ理由と、開発メンバー自らが解決するための策を解説しました。今回は、マネージメント層が解決するための策を解説します。
次世代リーダーを育成するために、見込みがある中堅・若手メンバーを新規事業の企画・開発にアサインしたものの、やめたい・しんどいと感じる理由にはどんなものがあるでしょうか。ご支援する中で多いと感じる理由はに以下があります。
- ①既存事業規模相当の事業アイディアが見つからず、なかなか前に進まない
- ②事業企画にダメ出しをされたが、何を改善すればいいのか分からない
1. 既存事業規模相当の事業アイディアが見つからず、なかなか前に進まない
マネージメント層が「新規事業×しんどい」を解決する策 前者の「既存事業規模相当の事業アイディアが見つからず、なかなか前に進まない」に注目します。
新規事業のアイディアには、事業の新たな柱になること≒既存事業相当の規模を求めることが多くあります。この既存事業と同規模の事業アイディアを出さなければならないことが、メンバーにとっては出来そうもない、プレッシャーを感じさせるケースがあります。特にニーズが多様化し、変化が激しい現代において、数十年間、安定して一定規模以上の売り上げを確保する商品を企画することは至難の業です。だからといって、事業ア...