高分子・ポリマ-材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術

~ 工業化を実現するためのポリマー合成とスケールアップ技術 ~

■実験室やラボレベルで合成・開発したポリマー材料・製品をきちんと工業化するために 工場での製造に際して操作困難であったり、生産可能でも実験室では無かった各種のトラブルが発生する、、、
■工業化にともなうスケールアップの段階で生じやすいトラブルについて、実例や対応策も解説
■重合反応の『相』、重合反応槽の設計と操作、溶媒の回収・精製、モノマーの精製、ポリマー回収、脱モノマーと脱触媒、ポリマー乾燥・造粒・分級、排水・廃ガス処理、ラボ(実験室)レベル/ビーカースケールでの検討、 ベンチスケールでの検討、パイロットスケールでの検討、、、
■材料開発研究とスケールアップ研究との違いに関する基礎的な考え方、具体的な重合反応プロセスの設計のための実験計画の策定法、重点的に採取すべきエンジニアリング関係データの内容、、、スケールアップ検討のノウハウを解説!

 

日時

【ライブ配信】 2025年3月25日(火)  10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2025年4月10日(木)  まで受付(視聴期間:4/10~4/23)
  受講可能な形式:【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ

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    セミナー趣旨

    産業経済環境の変化により、材料メーカーには新規機能・高性能材料の開発・工業化が求められている。高分子・ポリマーの分野でも環境配慮材料が求められており、開発が進められているが、開発材料・製品の工業化には、実験室で合成した高分子材料と同構造・同性能の製品を製造するための設備を設計し、操作するためのスケールアップ技術が必要である。日本国内で盛んに工業化設備の設計・建設が行われた1970年代~1980年代に活躍した技術者は、2020年代に入って大半が退職されており、スケールアップ検討の経験者が、社内に殆ど残っていない企業も少なくない。
    本講では、材料開発研究とスケールアップ研究との違いに関する基礎的な考え方から、具体的な重合反応プロセスの設計のための実験計画の策定法、重点的に採取すべきエンジニアリング関係データの内容まで、実例を示しながら解説する。

    受講対象・レベル

    樹脂・ゴム材料開発技術者、樹脂・ゴム材料製造技術者、プラント建設企画部の技術者

    習得できる知識

    重合反応の基礎理論、重合反応槽のスケールアップの考え方、周辺設備の設計との関連知識、ビーカー/ベンチ/パイロット実験の特性と目的、スケールアップ研究実験計画の策定法

    セミナープログラム

    はじめに:重合実験とプロセス開発

    1.重合反応の『相』について
     1-1.重合反応の相による分類
     1-2.溶液重合反応の特徴と生産ポリマー事例
     1-3.バルク重合反応の特徴と生産ポリマー事例
     1-4.乳化重合反応の特徴と生産ポリマー事例
     1-5.懸濁重合・スラリー重合の特徴と生産ポリマー事例
     1-6.気相重合の特徴と生産ポリマー事例

    2.重合反応プロセスの工学的性格
     2-1.溶液重合反応の工学的性格
     2-2.バルク重合反応の工学的性格
     2-3.乳化重合反応の工学的性格
     2-4.懸濁重合・スラリー重合反応の工学的性格
     2-5.気相重合の工学的性格

    3.ポリマー製造プロセスの概要
     3-1.製造プロセスフロー
     3-2.プロセス機器と単位操作

    4.重合反応槽の設計と操作
     4-1.重合反応機構と反応速度
     4-2.撹拌・混合
     4-3.除熱・伝熱
     4-4.操作の安定化と持続

    5.プロセス各部の設計と操作
     5-1.溶媒の回収・精製
     5-2.モノマーの精製
     5-3.ポリマー回収
     5-4.脱モノマーと脱触媒
     5-5.ポリマー乾燥・造粒・分級
     5-6.排水・廃ガス処理

    6.プロセスの安定・定常操作
     6-1.プロセス各部の状態把握
     6-2.製品の分析・品質管理

    7.スケールアップの考え方
    8.プロセス流体の基礎物性
     8-1.原料系の物性定数
      分子量、密度、比熱、沸点・凝固点、蒸発潜熱、温度-蒸気圧曲線、
      混合時の溶解性、共沸有無、モノマー重合反応熱、・・・・
     8-2.重合体の物性定数
     8-3.重合反応系の物性定数
      密度(比重)、比熱、粘度等の温度依存性の調査・実測、推算・・・・

    9.化学工学実験
     9-1.各スケールのプロセス条件の特性
     9-2.ラボ(実験室)レベル/ビーカースケールでの検討
     9-3.ベンチスケールでの検討 
     9-4.パイロットスケールでの検討
     9-5.スケール別 検討実験の実例

    10.生産設備設計のための調査と投資採算性
     10-1.関連法規・規制
     10-2.製品需要家の製品要求性能と許容振れ幅
     10-3.スケールアップ検討と開発テーマ評価(投資採算性)

    質疑応答

    セミナー講師

    テクノリエゾン事務所 代表 今井 昭夫 氏
    高分子学会フェロー
    ※元住友化学(株) 理事研究所長、元日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長

    略歴
    1973年 住友化学工業(株) (現 住友化学㈱ )入社
     新規合成ゴム材料(省燃費タイヤ用S-SBRのポリマー構造設計、製造プラント設計)
    の開発、  オレフィン重合触媒(チ―グラーナッタ触媒、メタロセン触媒)の開発、
    ポリマーアロイ(TPO,TPV,エンプラアロイ)の開発に従事、
    研究グループマネージャーを経て、事業部長、研究所長を歴任
    2006年12月 住友化学㈱ 理事・石油化学品研究所長に就任
    2011年 3月 同社 退職
    2011年 6月 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 就任
    2011年4月~ 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括役員として 機能性樹脂・ゴム 新製品開発を指導。
    2014年6月  日本エイアンドエル㈱社長 退任、同社顧問に就く。
    この間、 2011年 公益社団法人 高分子学会 フェローに就任
    2015年より 日本エイアンドエル退職後、コンサルタント業を開始。
    また、公的機関からの要請で、下記を 継続中。
    2008年~ 北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師
    2011年~ 一般社団法人日本ゴム協会 関西支部、 関西ゴム技術研修所 講師
    2016年 (株)AndTech 顧問に就任。国内外の企業、研究機関において、技術指導
    事業開発コンサルティング、講演会講師、化学経済誌に著述活動など行う。
    現在に至る。

    セミナー受講料

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    受講について

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    配布資料

    • PDFテキスト(印刷可・編集不可)

    申込締日: 2025/04/10

    受講料

    55,000円(税込)/人

    申込締日:2025/04/10

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:30

    受講料

    55,000円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   生産工学

    申込締日:2025/04/10

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    受講料

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