内部統制実施基準第3次改訂で求められる内部統制の新たな視点と監査の着眼点
「全組織的リスク管理」と内部統制の新たな評価範囲がわかる!
2024年4月1日から施行された「内部統制実施基準」第3次改訂に関する監査の着眼点を詳しく解説いたします
セミナー趣旨
JSOXと呼ばれる内部統制報告制度が,2008年4月1日以降の新事業年度から施行されてはや17年が経過しました。金融庁の「内部統実施基準」は2011年に第1次改訂,その後2020年に第2次改訂が行われましたが,第2次改訂は小幅なものでしたので,実質的には2011年の第1次改訂の内容からの見直がなされないままに10数年間据え置かれてきました。
しかしながら,2024年4月から施行された第3次改訂では従来の内容が大幅に見直されたものとなりました。
本セミナーでは,米国系グローバル企業に永年勤務し内部統制の構築に携わり,更に内部監査・内部統制のコンサルティング活動にも豊富な経験を持つ公認内部統制管理士の講師が,「内部統実施基準」の第3次改訂までの経緯と,第3次改訂の骨子,特に「全組織的リスク管理」と内部統制の新たな評価範囲の考え方を踏まえた内部統制の構築とその有効性の監査の着眼点を詳しく解説致しますので,有益なセミナーとなります。
受講対象・レベル
内部統制や内部監査に関する業務に携わるご担当者の方,経営企画やリスク管理部門の方々,各部門の管理職,マネジャーの方は是非ご受講下さい。
セミナープログラム
- 1.内部統制実施基準第3次改訂までの経緯
- (1)内部統制報告制度制定の背景
- (2)内部統制に関する金商法と会社法との関係
- (3)内部統制の有効性の評価
- (4)内部統制の構築と評価範囲?・全社的内部統制
- (5)内部統制の構築と評価範囲?・業務プロセスに係る内部統制(1)
- (6)内部統制の構築と評価範囲?・業務プロセスに係る内部統制(2)
- (7)内部統制実施基準の第1次改訂の骨子?
- (8)内部統制実施基準の第1次改訂の骨子?
- 2.内部統制実施基準第3次改訂の視点
- (1)内部統制実施基準の第3次改訂の骨子
- (2)内部統制の目的の視点
- (3)不正に関するリスクの評価と対応
- (4)経営者による内部統制の無効化への対応
- (5)内部監査人の役割の重要性
- 3.実施基準3次改訂での新たな「全組織的リスク管理」
- (1)ガバナンス・ERM・内部統制との関係
- (2)リスク選考の導入
- (3)3線モデルによる管理
- 4.実施基準3次改訂での内部統制評価範囲の着眼点
- (1)評価範囲に関する新たな視点
- (2)委託業務の評価範囲
- (3)IT統制に関する内部統制の評価
- 5.内部統制報告書と監査人との協議
- (1)内部統制報告書の記載事項
- (2)監査人との協議事項
- ◎ まとめ,質疑応答
セミナー講師
小林祥三 氏
小林経営士事務所代表,
公認内部統制管理士,
元エクソンモービル化学部門内部統制統括部長・エクソン石油取締役
略歴
1944年名古屋市に生まれる。
1967年名古屋大学工学部応用化学科卒業。
1967年エッソ石油(現エクソンモービル)入社。
会社派遣により1973年慶応大学ビジネススクール卒業(財務管理専攻)。
香港、シンガポールのエクソンケミカル社アジア太平洋本社に営業マネージャー及び業務プロセス変革プロジェクトマネージャーとして前後3回累計9年間海外勤務。エクソンモービル日本法人にて機能化学品事業部長、化学品本部機構・業務変革管理統括部長、内部統制統括部長を歴任。
2004年米国SOX法に基づく日本法人の第1回外部監査に対応、適正監査意見を得た。エクソン社は米国SOX法制はるか以前から、米国COSOフレームワークに準じた厳しい内部統制を実施しており、それに対する対応を業務を通じて深く体験してきた。その中にあって、特に2004年の米国SOX法施行時には、日本法人における内部統制に対する社員の教育・訓練、内部統制体制の構築強化の責任者及びその運用の評価に携わり、米国監査法人による内部統制監査にて適正評価を得た実績を持つ。また、この間、インフィニアムジャパン社(エクソンモービルとシェルのグローバル合弁事業の日本法人)の常勤監査役を6年間務める等、長年に渡りコンプライアンス・内部統制のプロフェッショナルとして活躍した。
小林経営士事務所を設立。
現在、内部監査・内部統制、経営革新計画等々、中小企業経営者が直面する経営課題を多角的サポートする一方、(株)アール常勤監査役を兼務。
著書に 「日本版SOX法対応内部統制Q&A」 「JSOX法で求められる内部監査人の役割と実務」新技術開発センター刊。
セミナー受講料
25,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。
受講料
25,000円(税込)/人