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セミナー趣旨
地球温暖化の影響による気候変動を抑制するためにあらゆる産業で脱炭素の動きが強まりつつあり、航空分野においても航空機からのCO2排出量削減の取り組みが活発化し、国際民間航空機関(ICAO)が2022年に国際航空分野で2050年までにCO2の排出を実質ゼロにする長期目標を採択した。CO2削減の手段として、持続可能航空燃料(SAF)、運航方式の改善に加え新技術の導入が検討されているが、航空機からのCO2排出をゼロにすることが可能な水素航空機もその中の有力な技術として期待されている。
本講演では技術の社会実装を目指し川崎重工業が取り組んでいく水素航空機コア技術開発の最新状況について詳説する。
セミナープログラム
1. 川崎重工業におけるCO2フリー水素チェーンの取り組み
(1) CO2フリー水素チェーンのコンセプト
(2) 水素関連技術の開発状況
2. 航空機の脱炭素化の動き
(1) 航空機分野におけるCO2削減に関する国際目標
(2) 航空機のCO2削減に向けた様々な取り組み
3. 水素航空機のコア技術開発
(1) 開発スケジュールおよび体制
(2) 液化水素タンクの開発状況
(3) 水素燃焼器の開発状況
(4) 液化水素供給システムの開発状況
(5) 機体構想の検討状況
4. 水素航空機関連技術の規格、標準化の動き
5. 関連質疑応答
6. 名刺交換・交流会
■人脈形成・新規顧客開拓・新事業展開にお役立てください。
■ライブ配信受講の方も、会場の名刺交換終了後に講師と個別オンライン対話ができる時間を設けております。
セミナー講師
川崎重工業株式会社
航空宇宙システムカンパニー 水素航空機コア技術研究プロジェクト統括部 総括部長
理事 博士(工学)
餝 雅英 氏
1989年 京都工芸繊維大学 大学院 工芸学研究科 機械工学専攻 修了
同 年 川崎重工業(株)入社
2015年 技術開発本部 技術研究所 熱システム研究部 部長
2018年 理事
2019年 航空宇宙システムカンパニー 技術本部 副本部長
2021年~航空宇宙システムカンパニー 水素航空機コア技術研究プロジェクト総括部 総括部長
2014年~2017年SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「水素燃焼技術開発」、「水素エンジン技術の開発」研究責任者
2024年~NEDO GI基金事業プロジェクト「水素航空機向けコア技術の開発」研究責任者
セミナー受講料
1名:33,460円(税込) 2名以降:28,460円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
受講について
会場またはライブ配信受講
ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLとID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
アーカイブ配信受講
<1>セミナー終了3営業日後から2週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
<2>収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
<3>質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎをさせていただきます。
受講料
33,460円(税込)/人
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