QA業務のためのCSVとデータインテグリティ ~製造とラボにおけるFDA指摘2,500事例をふまえ~

データインテグリティ対応をまとめるQAの必須知識について解説!
PIC/S査察官むけDIガイダンス対訳解説つき

●申込締切:2025年4月3日(木)

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

    ■セミナーの主旨
     FDAは国内の原薬を含む医薬品製造施設を2018年~2024年において194件査察し、138件において査察指摘があった。その138件のうち81件においてデータインテグリティの不備が指摘された。また、2021年に改正されたGMP省令にデータインテグリティ要件が含められたことからも、データインテグリティ対応は急務である。
     データインテグリティはQC部門、製造部門、IT部門などが単独で対応できるものではなく、QA部門もしくはDI対応チームが社内をまとめ上げる必要がある。QA部門がデータインテグリティ対応を推進するうえで必要な事項を本講演をとおして習得していただける。

    ■セミナーのポイント
     DIの基本要件はALCOAプラスであるといわれている。一方、査察官が期待するDI実務は、システムや機器におけるDI機能の普及とともに高くなる。従って、各極のDIガイダンスを読み込んでALCOAプラスを頭のなかで深掘りしても、査察官が現時点において期待するDI実務レベルにたどりつけない。
     査察官が期待するDI実務レベルは、当局査察における指摘事例から学び取るのが確実かつ容易である。査察指摘内容の開示が最も進んでいるのはFDAであり、生の査察指摘をすべて入手できる。
     本セミナーでは、米国情報公開法(FOIA)にもとづきFDAへ開示請求して有償入手した2,500件を越す生の査察指摘事例から学び取ったCSVとDIの基礎と実務を具体的に説明する。FDAの年間査察指摘件数は約1,000件である。2,500件という2年半分にもおよぶ査察指摘事例に基づいたファクトベースの講演はどなたにも納得してご理解いただける。

    DI対応の対象は以下の両者である。
     ・電子記録
     ・紙の記録(手書き記録、プリントアウト)
    また、電子記録を生成しない製造装置も対象である。

    FDAの生の査察指摘によれば以下の様なDI指摘が多い。
     ・監査証跡をレビューしていない
     ・電子記録が改変削除から保護されていない
     ・製造やラボの実務担当者がバックアップを行っている
     ・システム管理者権限で試験や製造を行っている
     ・製造やラボの記録用紙が現場でコピー出来てしまう
     ・製造装置のアラーム履歴が維持されていない
     ・製造装置のレシピが改変から保護されていない

     FDA査察におけるDI指摘はQCラボに集中していたが、製造における指摘が目立ち始めている。特に製造におけるDI実務対応の要件は査察指摘事例から学び取る必要があり、製造管理のインテグリティと考えて実務対応するのがよい。
     本セミナーでは、ERES(電子記録/電子署名)とCSVの本質と基礎を説明したうえでFDAの査察指摘事例を紹介するので、コンピュータに馴染みのなかった方でも「行うべきこと」を具体的に基礎から実務までを習得していただける。また、増加しつつあるクラウドサービス利用における留意点やスプレッドシートのCSV/DI対応の概要も説明する。

    ■キーワード
    GMP省令改正、QA部署の設置、CSV、データインテグリティ、GMP監査、GMP自己点検、供給者監査、ベンダーオーディット

    セミナープログラム

    1.改正GMP省令とPIC/S

    2.データインテグリティとは

    3.CSVとERESの基礎

    4.データインテグリティ用語

    5.FDAのDI査察指摘
     ・指摘トップ10
     ・国内における指摘
     ・ラボにおける指摘
     ・製造における指摘

    6.スプレッドシートのFDA指摘とその対応

    7.DI実務対応
     ・紙記録(ラボ、製造共通)
     ・コンピュータ化システム(ラボ主体)
     ・製造装置と検査装置

    8.DIポリシーと手順書の策定方針

    9.クラウドサービス利用における留意点

    10.主要ガイダンスの概況

    11.PIC/S査察官むけガイダンスの解説

    12.MHRAガイダンスの要旨(英国医薬品庁)

    13.FDAガイダンスの要旨

    14.良くある質問

    15.質疑応答

    ※日常の業務において困っていることや疑問点などもご質問ください
    ※事前質問を優先します。開催前に実施するプロフィールアンケートに質問をご記載ください。

    ■よくある質問
    1)監査証跡の定期的レビューをどのようなタイミングで行えばよいのか
    2)監査証跡の定期的レビューをどのような方法で行えばよいのか
    3)監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか
    4)監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか
    5)監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか
    6)試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか
    7)HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか
    8)データインテグリティはどのように査察されるのか
    9)工程内検査のインテグリティは査察されるのか
    10)個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か
    11)電子生データはどのように管理・運用すればよいのか
    12)スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か
    13)ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか
    14)FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か
    15)治験薬における対応はどの程度必要か
    16)リスク対応はどのように行えばよいのか
    17)OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか
    18)LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか
    19)Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか
    20)バックアップの定期的リストアテストは必要か
    21)ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい
    22)試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか
    23)同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか
    24)電子記録バックアップの隔離保管は必要か
    25)システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か
    26)OSへの共通IDログインは許容されないのか
    27)スプレッドシートのデータインテグリティ留意点
    28)LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか
    29)デジタル画像を生データとする場合、何に注意すればよいか
    30)機器使用台帳(機器使用ログ)に何を記載しなければならないのか
    31)AIの使用は認められるか
    32)コンピュータ化システムの再バリデーション頻度はどの程度が適切か
    33)バリデーション資料はどの程度の期間保存する必要があるか
    34)CDやDVDの劣化確認方法
    35)バックアップHDDの点検頻度
    36)アジャイル型開発は認められるか
    37)サーバーのシステム管理者アカウントを共有してよいか
    38)崩壊試験や呈色滴定などのDI対応方法は
    39)装置や機器のエラーをQAに報告すべきか
    40)ミラーリング(RAID1)はデータバックアップになるか
    41)業者保守作業における監査証跡のレビューは必要か
    42)検量線と面積計算のバリ資料を査察で求められた時の対応は
    43)イベントログの定期レビューを査察で求められた時の対応は
    44)CMCなど研究開発におけるDI対応は
    45)バックアップ/リストアの要件とその対応方法は
    46)旧システムのデータが新システムで異なる結果となる場合の対応方法は
    47)見読性の長期維持方法は
    48)電子署名した電子記録をシステムから取り出してよいか
    49)電子署名した電子記録のプリントアウトに手書き署名は必要か
    50)PDFを編集できると査察指摘を受けるか
    51)装置バリデーションにおけるURS必要性の指導方法は
    52)デジタル署名と電子署名の使い分けは(リモートワーク対応)
    53)電子文書を電子的に照査・承認する方法は(リモートワーク対応)
    54)パスワード定期変更の頻度は
    55)バリデーション指針とはどのようなものか
    56)エクセルの保護機能破り対策は
    57)CSVをはじめて要求された装置メーカの対応は
    58)製造検査装置における個々検査データ(計量値)のバックアップは必要か
    59)理不尽な監査指摘へどのように対応すればよいか
    60)監査証跡の回顧的レビューにおける留意点は
    61)アジャイル型で開発されたシステムのバリデート方法は
    62)ChatGPTに正当性はどの程度あるのか
    63)CAPAはどのように指摘されるのか
    64)バックアップデータのリストアはどのように検証すればよいのか
    ※上記への回答はテキストに含まれており、講演において説明はいたしません。

    セミナー講師

    合同会社 エクスプロ・アソシエイツ
    代表 望月 清 氏 ※シーエムプラス提携コンサルタント

    ■略歴
    1973年4月    山武ハネウエル株式会社(現アズビル株式会社)入社
    2014年4月    アズビル株式会社 退職
    2014年5月    エクスプロ・アソシエイツ 代表
    2014年11月    株式会社 シーエムプラス 提携コンサルタント
    2015年4月    合同会社 エクスプロ・アソシエイツ 代表

    セミナー受講料

    ■会場受講の場合(昼食付):
    1名44,000円(税込)
    1社2名以上同時申込の場合,1名につき33,000円(税込)
    ●講演資料:テキストを用意し、当日配布いたします。

    ■Web(Live配信セミナー)受講の場合:
    1名44,000円(税込)
    1社2名以上同時申込の場合,1名につき33,000円(税込)
    ●講演資料:テキスト郵送(郵送料金は受講料に含む)

    受講について

    ■ご受講の注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
    ・講義中の録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
    ・お申込いただいていない方と複数名で視聴することを禁じます。
    ・テキスト資料の無断複製・転載・販売等、一切を禁じます。
    ・講義中の妨害等、一切の行為を禁じます。
    ※上記4点、また類似の行為が認められた場合、強制的に退出して頂きます。また、ご本人及びご所属先の方の今後のセミナー参加をお断りします。

    ・お客様の利用環境、接続環境による不具合について、弊社は一切の責任を負いません。
    ・必ず視聴テストを行い、接続不良については自社IT部門等に接続についてご確認ください。
     ZOOMシステム要件(外部サイト)
     ZOOMテストミーティング(外部サイト)

    【申込時】
    ●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
    ●定員に達し次第、申込を締め切ります。
    ●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
    ●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。

    【セミナー当日】
    ●名刺を以て受講券とします。お忘れなきようご持参ください。
    ●録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
    ●会場では講義中のパソコン・携帯電話等の使用をお断りします。

    詳しくはこちらをご確認ください。


    申込締日: 2025/04/03

    受講料

    44,000円(税込)/人

    申込締日:2025/04/03

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:30

    受講料

    44,000円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    神奈川県

    MAP

    【横浜市西区】シーエムプラス本社セミナールーム

    【みなとみらい線】みなとみらい駅

    主催者

    キーワード

    医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)   医薬品技術   DI/CSV(医薬品・医療機器等データマネジメント)

    申込締日:2025/04/03

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:30

    受講料

    44,000円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    神奈川県

    MAP

    【横浜市西区】シーエムプラス本社セミナールーム

    【みなとみらい線】みなとみらい駅

    主催者

    キーワード

    医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)   医薬品技術   DI/CSV(医薬品・医療機器等データマネジメント)

    関連記事