金属材料の基礎と不具合メカニズム、不具合の調査・分析法、その対策

46,440 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
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主催者 株式会社 情報機構
キーワード 金属材料
開催エリア 東京都
開催場所 【北区】北とぴあ
交通 【JR・地下鉄】王子駅 【都電】王子駅前

金属材料の特性、基礎的な強化方法、材料組織から
金属の破損・不具合の原因対策まで詳しく解説します!

講師

福﨑技術士事務所 技術士(金属部門) 福﨑 昌宏 先生

【講師紹介】
 2005年 電子機器向けの金属加工メーカーに入社。研究・生産技術部門で材料開発や引抜き加工技術開発に従事。高温における耐クリープ特性の向上や、安定した特性をもつ温度センサーの開発などを手がけた。
 2013年 建設機械メーカーにて研究・生産技術部門で歯車などの機械部品の材料開発、材料分析評価に従事。結晶粒粗大化防止のピン止め材の分析や、ガス軟窒化材の表面特性向上などを手がけた。
 2017年に技術士(金属部門)取得。

受講料

1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

セミナーポイント

 金属材料は建築物、自動車、電子機器など私たちの身近で様々なところに使用されています。金属材料をその特性を生かして製品設計する場合、金属の基礎的な強化方法や材料組織を理解することが必要です。一方、もしこれら金属材料が破損した場合、人命にかかわる重大な事故が発生します。金属の破損・不具合として疲労破壊や腐食があります。疲労破壊は大きな変形を伴わず、ミクロレベルの小さな欠陥から大きな破損につながります。また腐食は金属の電気化学的反応によって薄肉化や割れなどの問題を引き起こします。そのため、金属材料を適切に扱う場合には、これら金属材料や各種不具合の知識が不可欠になります。
 本セミナーでは金属材料の基礎知識から各不具合のメカニズムと原因および鉄鋼材料、非鉄材料の特長、金属材料の分析方法、調査方法などについて解説します。

セミナー内容

1. 金属材料の基礎講座
 1-1 周期表と金属結合
 1-2 結晶構造とその特徴
 1-3 応力−ひずみ線図
 1-4 転位論
 1-5 すべり面
 1-6 金属の強化方法(固溶強化、転位強化、粒子分散強化、結晶粒微細化強化)
 1-7 状態図と凝固組織
 1-8 溶解鋳造
 1-9 粉末焼結
 1-10 溶接

2. 金属材料の各不具合のメカニズム
 2-1 延性破壊と脆性破壊
 2-2 疲労破壊
 2-3 遅れ破壊
 2-4 腐食
 2-5 応力腐食割れ
 2-6 クリープ破壊

3. 実用金属材料と強度試験
 3-1 鉄鋼材料の特長・熱処理・脆化現象
 3-2 ステンレス鋼の特長
 3-3 アルミニウム合金の特長・熱処理
 3-4 マグネシウム合金の特長
 3-5 銅合金の特長
 3-6 引張試験
 3-7 硬さ試験
 3-8 シャルピー衝撃試験
 3-9 疲労試験
 3-10 腐食試験
 3-11 クリープ試験

4. 材料分析方法と不具合調査の進め方
 4-1 分析採取方法
 4-2 元素分析方法(ICP発行分光分析、発光分光分析、ガス分析)
 4-3 光学顕微鏡観察
 4-4 電子顕微鏡観察(SEM-EDX、EPMA、EBSD)
 4-5  X線回折とブラッグの法則
 4-6 非破壊検査方法
 4-7 サンプルの保管
 4-8 状況の確認(応力、時間、温度、雰囲気)
 4-9 現物の記録(目視、各種顕微鏡)
 4-10 正常品との比較(成分、組織、硬さ、加工工程)
 4-11 原因考察と対策立案
 
 <質疑応答>