▼さらに深く学ぶなら!
「クリーン化技術」に関するセミナーはこちら!
▼さらに幅広く学ぶなら!
「分野別のカリキュラム」に関するオンデマンドセミナーはこちら!
前回のクリーン化について(その169)クリーン化の基礎(その31)の続きです。
クリーン化4原則は、下図のようにクリーンルーム内、あるいはそれを取り巻く環境での、守るべきこと、注意することなどを項目別にまとめたものです。
クリーン化4原則
これは、基準、標準、ルール、申し合わせ事項など、その会社、現場によって表現や扱いは違いますが、クリーンルームの管理項目、着眼点になっています。これらのきまりを守らないと、クリーンルーム内の環境レベルが低下し、製品品質に影響してくるので、従業員の教育は重要なのです。
また、経営者や管理職の方がクリーンルームに入る場合も、ただ漠然と見るのではなく、着眼点として活用していただきたい。この着眼点はクリーンルームを持たないものづくり現場でも、良い環境の現場づくりに活用できるのです。一方、作業者以外の人がクリーンルームに入る時、様々なものを持ち込んでしまう場合があります。
技術や品質部門の方の持ち込みも注意が必要ですが、開発や設計、生産管理部門などは、現場とは遠い関係になるので、クリーン化の意識は低くなるでしょう。また、経営者や管理職の方が現場に入る時、これらのルールに違反する行為があっても、一般の従業員は指摘し難いです。上に向かって物申すということへの遠慮です。
このことについては、“クリーン化の歴史、米国の反省、日本の現状”のところで説明したことを振り返ってみましょう。
『日本の大手メーカーが半導体の製造を始めた時、社員がみんなで清掃していた。そして歩留ま...