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前回のクリーン化について(その167)クリーン化の基礎(その29)クリーン化4原則の続きです。
1. 清掃する文化の定着
あるユニークな活動をしている会社がありました。そこでは休日に出社して徹底的にトイレ清掃をするということもやっていました。ご存じの方もいるでしょう。私が訪問した時のスローガンは、“トイレでおにぎりを食べられるように奇麗にしよう”でした。
休日に集まり、朝からトイレを清掃し、磨き上げる。3時間ほどやって、リーダーが、「今日はこれで終わりにしよう」 と言うと、「私はこれでは気が済まない。もっとやらせてください」 という人が出てくる。そう言う人の中には、特に若い男性が多いそうです。もちろん、そこでおにぎりを食べるわけではないですが、確かにぴかぴかでした。
私もクリーン化指導に何回かお邪魔したが、トイレの床に自分の顔が映るくらいきれいでした。この状態を見て、“トイレを奇麗にすることを通じ、自らの心を磨いているんだ”と感じた。こうなると、現場の清掃も手を抜くことはないでしょう。
昔、私が店頭支援に行ったことを思い出しました。まだほんの若造でしたが、春のフレッシュマンセール、年末のボーナスクリスマス商戦の2回大阪の大型小売店に支援にいきました。初日ははやくから出勤し、お店の人が来る前にシャッターの前で待機していました。
シャッターが上がると同時に、指示されたのではないのですが、真っ先にトイレ掃除をしました。この時変わった人だと言われましたが、支援期間中やり続けました。これがもしかすると、2回目のクリーン化との出会いだったと思います。1回目は入社後の高級腕時計の組み立て部門に配属の時でした。
さて、この会社での清掃する文化は定着しているので、私は着眼点や方法をアドバイスすれば良いのです。診断者も、その場その場で適切なアドバイスが必要になります。より良い指導はどうすべきかを考えるわけです。この診断、指導、アドバイスの場は、私にとっての学ぶ機会でもあるのです。『排除する』 では、清掃、クリーンマット(除塵マット)等でのゴミの回収、局所排気設備の活用が大まかなポイントです。
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