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前回のクリーン化について(その165)クリーン化の基礎(その27)クリーン化4原則の続きです。
◆ クリーンルーム内のゴミはゼロにはできない
私は、これまで “ゴミ”と簡単に言ってきた。ゴミにも、“目に見えるゴミ、見えないゴミ”があり、その大きさは様々です。大きなゴミは対処しやすいですが、小さなゴミ(微粒子=パーティクル)になると、そう簡単には除去できません。江戸時代の算術書に塵劫記(じんこうき)というものがある。この中に、小数点以下の数字に漢字を当てはめたものが紹介されている。これはクリーン化としては興味深い部分です。
10の0乗から始まり、10の-9乗には塵、-10乗には埃、-22乗には清、-23乗には浄という字が充てられている。この並びから、塵よりも埃のほうが小さいと捉えることができる。確かに塵は、塵取りという言葉があるように、箒で掃いて集めたゴミを取り去る道具です。ところがその隣の埃は、埃が舞う、埃っぽい、などと言うように、塵より小さい、軽いといったイメージがある。この辺は、クリーン化では塵埃(じんあい)という表現で括る場合がある。
クリーンルームの奇麗さを表す時、清浄度という言葉を使う。それだけ奇麗なところと表現したいのでしょう。そのクリーンルームの中であっても、微細なゴミがあります。昔から“塵も積もれば山となる”という言葉があるように、それを放っ...