▼さらに深く学ぶなら!
「クリーン化技術」に関するセミナーはこちら!
ここのところ半導体製造の分野が盛り上がってきました。しかも、ナノメートルの世界を目指しています。しかしながら、その土台、基盤がしっかりしているのか、クリーン化の基礎をきちんと持ち合わせているかと言うことを心配しています。何事も基本、基礎がしっかりしていて、その上で高いレベルへの挑戦が可能だと考えています。行き詰まった時、基本に帰れと言いますが、その基本はどこなのかと言うことです。
高いレベルを目指すとき、開発、設計、技術がしっかりしていても、それを具現化する現場の力は追いついているでしょうか。良く、理論的には可能だが・・・と言う言葉も聞きます。ものが作れなければ、現場との乖離は大きく、理論、理屈の話で終わってしまいます。いずれの企業の成功をも願いながら、桁違いの投資額ですから、損益分岐点はどの当たりになるのだろうか。企業間の差は顕著に出るのかなど気になります。その危機感を感じているので、クリーン化の基礎の部分に立ち戻り説明していきます。クリーン化について(その148)クリーン化の基礎(その10)の続きです。
3. 全体活動であること
◆ クリーン化活動の組織と現場の重要性
クリーン化意識とモラル向上に向けた活動をするためには、会社や事業所、事業部など大きな部門の括りでは方針を明確にし、かつ提示すること。現場レベルではそれを受けた実行計画が必要になります。具体的な行動計画の提示ですね。
方針を示す側は、自社の現場をどのようにしたいか、という思いも含めること。決して形だけの指示や伝達にはしないことが重要です。単に項目を提示するだけにとどまってしまうと、実行計画の伝達だけになってしまいます。そのまま現場に降りてしまうのです。火の用心、火の用心と繰り返すだけでは、具体的な行動に繋がらないのです。
各企業では経営方針、品質方針、環境方針などいくつかの方針が掲げられています。その中には、クリーン化の推進という方針や目標が、具体的に挙げられているところもあります。それを見ると、およその活動内容...