今回の記事のキーワードは“継続は力なり”です。“継続は力なり”とは、「地道な努力を続けていけばやがてその積み重ねが力となる」のような意味です。
文書を書く力をレベルアップさせるうえでのキーワードは“継続は力なり”です。
1. スポーツで考える
小学生が野球教室に通って野球を始めることを考えてください。野球教室では、まず、野球の基本を学ぶとします。
◆ このようにバットを持ち、ボールがきたらこのようにバットを振ってください。
◆ ゴロが飛んできたら、このようにグラブでボールを捕球し、このようにボールを投げてください。
◆ ベースランニングはこのようにしてください。
野球教室の指導者が、身振り手振りで野球の基本を小学生にグランドで教えたとします。これらの説明を聞いた小学生は、「なるほど、バットの持ち方と振り方がわかった」、「なるほど、ゴロの捕球方法とボールの投げ方がわかった」、「なるほど、ベースランニングのポイントがわかった」と思うでしょう。
ここで、質問です。
“野球教室に参加した小学生はこれらの野球の基本がすぐに完璧にできますか?”
この質問に対する回答は、「できません」です。
野球の基本を聞いて「なるほど」と思っても、野球の基本を毎日練習しなければ野球の基本ができるようになりません。毎日練習することで野球の基本(学んだこと)が習得できます。毎日練習することで学んだことが習得できることは、野球に限らず他のスポーツでも同じです。
学んだことを習得するうえでのキーワードは“継続は力なり”です。
2. 文書の書き方の習得も同じ
Aさんは、文書の書き方に関するセミナーに出席しその講師の解説を聞いて「なるほど、勉強になった」と思ったとします。あるいは、Bさんは、文書の書き方の本を読んで、「ここが参考になる」と思った箇所に蛍光ペンで着色したとします。しかし、その後、AさんもBさんも、学んだことを放置したままで、学んだことを使って文書を書かなかったとします。
ここで、質問です。
“Aさんは、セミナーに出席したことで文書の書き方が習得できたでしょうか? Bさんは、文書の書き方の本を読んだことで文書の書き方が習得できたでしょうか?”
この質問に対する回答は、「習得できません」です。
これは、野球を初めて学ぶ小学生の場合と同じです。学んだことを日々継続して使うことで学んだことが習得できます。すなわち、毎日、学んだことを使って仕事に関する文書を書くことで学んだことが習得できます。
文書の書き方を習得するうえでのキーワードは“継続は力なり”です。“継続は力なり”を実践することで学んだことが習得でき、学んだことが習得できることで文書を書く力がレベルアップします。すなわち、“継続は力なり”で文書を書く力がレベルアップします。
逆に言えば、“文書を書く力をレベルアップさせる方法に近道はない”ということです。
3. 毎日の習慣にする
「毎日、学んだことを使って仕事に関する文書を書く」と聞くと、「面倒だ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
では、洗顔や歯磨きはどうでしょうか? 朝起きたときには顔を洗うと思います。また、食事をした後には歯を磨くと思います。これらのことを「面倒だ」と思ってやっていますか?「面倒だ」と思ってやっている方はいないと思います。当たり前にこれらのことをやっていると思います。
洗顔や歯磨きのように、「毎日、学んだことを使って仕事に関する文書を書くこと」が習慣になれば、これを行うことが「面倒だ」とは思いません。習慣になれば、文書を書く力が徐々にレベルアップします。
4. できることから始める
できることから始めてください。「毎日、学んだことを“すべて”使って文...