1. 受験勉強の時間の確保がポイント
受験において、受験生の方々の共通した悩みの1つは受験勉強の時間の確保だと思います。技術士を受験される方は仕事と受験勉強を両立させる必要があります。大学受験での浪人生のように、毎日、朝から夜中まで受験勉強をすることはできません。そのため、受験勉強の時間の確保が試験に合格するためのポイントです。
そこで、今回は、受験勉強の時間の確保に関する記事を書きます。
2. 受験勉強をするための時間を見つける
合格者の体験談などを聞いていると、以下のような方法で受験勉強の時間を確保された方が多いようです。
*月曜日~金曜日(平日)は、会社からの帰宅後◯時~◯時まで勉強した。
*会社からの帰宅時間がどんなに遅くなっても◯時間勉強した。
*土日祝日は◯時~◯時まで勉強した。
*土日祝日は家に家族がいて集中して勉強ができないので図書館で勉強した。
*通常より早く起き会社に行って仕事を始める前に勉強した。
*通常より早く起きて会社に行く前に喫茶店で勉強した。
*昼休みや通勤時間に勉強した。
受験勉強の時間を確保するうえで参考になる方法もあると思います。しかし、受験生の方々の職種の違いあるいは生活パターンの違いがあるため、これらと同じ方法で受験勉強の時間が確保できるとは限りません。個々の受験生の仕事や生活を考えた中で受験勉強の時間を確保することが個々の受験生にとってベストな方法です。
建設部門を受験したときは非常に忙しかったので受験勉強の時間の確保に苦労しました。そのため、受験勉強の時間を工夫してつくりました。これについては、「『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つこと」の記事の中で書きました。
今回の記事では、受験勉強の時間を確保する方法の中の1つとして“すきま時間の活用”について解説します。これは、私の経験に基づく方法です。
3. 塵も積もれば山となる(すきま時間の活用)
上述のようなまとまった時間以外にも受験勉強の時間が確保できます。電車やバスの待ち時間、人との待ち合わせしたときの待ち時間、予定と予定の間にできた時間なども受験勉強の時間です。これらは、いわゆる“すきま時間”です。このすきま時間も貴重な受験勉強の時間です。
このような5分や10分程度のすきま時間など一日の中ですぐに見つかります。「たかが5分・10分」と決して思わないでください。「されど5分・10分」です。
このような時間を積み重ねて一日に30分の時間が確保できたとします。これは、一週間のうち平日の5日間だけでも2時間30分の受験勉強の時間が確保できたことになります。一日に40分の時間が確保できれば、3時間20分の受験勉強の時間が確保できます。まさに、「塵も積もれば山となる」です。
でも、「5分や10分程度の時間で何の勉強ができるの?」と思う方もいるかもしれません。確かに、受験の教材で学んだことをノートに書いたり、パソコンで模擬答案を作成したりすることはできません。しかし、勉強したことを暗記したり参考図書などの教材を読んだりすることができます。このような勉強に時間を充てるのが “すきま時間” の有効な活用方法です。
また、すきま時間を有効に活用するため、通勤時や打ち合わせで外出するときなどには、参考図書、専門雑誌あるいは受験勉強で使っているノートなどの受験の教材を必ず持参してください。すきま時間が突然できることがあります。そのときこれらの教材を持参していないと貴重な受験勉強の時間を失います。
すでに書いたように、建設部門を受験したときは日々忙しい中で受験勉強をしていましたが、このすきま時間は貴重な受験勉強の時間でした。この方法は、「仕事が忙しくて受験勉強の時間がなかなか確保できない」という方にお薦めの方法です。「やってみよう」と思った方はこの方法を試してください。
会社での時間の使い方、通勤時間の使い方...