特注品・受注生産に適した生産方式とは

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 今回は、次のような、家具工場を想定して、特注品・受注生産に適した生産方式について解説します。
 

1. 想定する特注品・受注生産工場

 家具の製造工場で、従業員100名程度。ほぼ全てが特注品、受注生産。特注品ばかり流れる、また、生産ラインは平準化をすすめており、日々一定数量の生産を維持していますが、出荷量は増減が激しいため大量の製品在庫を持って対応。家具という特性上、引越しや新築工事の都合で納品日が大幅に遅れることも多く、製品ひとつひとつが大きいこともあって、工場内が在庫で埋め尽くされ、作業性も落ちている。
 

2. ものづくりの情報をどのように整備

 大切なことは、ものづくりの情報をどのように整備していくかです。
 
 生産の平準化に重点を置こうと考えているのであれば、受注段階でオーダースクリーン・システムの導入を検討することです。
 
 これによって、工場の生産能力に対して、受注による仕事量(負荷)の関係を把握し、調整することができます。
 
 つぎに、顧客から受注し、納入までの期間(顧客リードタイム)に対して、実際に製品を作るまでの期間(生産リードタイム=調達リードタイム+製造リードタイム)の差を知ることです。この結果、在庫として持つべき材料や品目が決まるわけです。どのタイミングで生産活動でのスケジュールの変更を進めていくのか。また、顧客からの受注後の納期変更への対応なども考慮しなければなりません。これらの判断を行うために設定し、確認をしておく必要があります。
 
 特注品が多いので、特注品の部材と受注生産品の部材を比較して、全てが異なるのか調べます。その差異の程度問題があるのではないでしょうか。つまり、部品の標準化・共通化を進めることができないかということです。そして、次のような生産管理のための情報を整備しておくことです。
 
  • 各部品(品目)に関する情報
  • 部品構成情報(一般に言われるM/BOMです。)
  • 工程手順(工順)情報
  • 生産計画情報
 
 場合によると計画部品表を活用することも視野に入れてお...
 
  技術マネジメント
 
 今回は、次のような、家具工場を想定して、特注品・受注生産に適した生産方式について解説します。
 

1. 想定する特注品・受注生産工場

 家具の製造工場で、従業員100名程度。ほぼ全てが特注品、受注生産。特注品ばかり流れる、また、生産ラインは平準化をすすめており、日々一定数量の生産を維持していますが、出荷量は増減が激しいため大量の製品在庫を持って対応。家具という特性上、引越しや新築工事の都合で納品日が大幅に遅れることも多く、製品ひとつひとつが大きいこともあって、工場内が在庫で埋め尽くされ、作業性も落ちている。
 

2. ものづくりの情報をどのように整備

 大切なことは、ものづくりの情報をどのように整備していくかです。
 
 生産の平準化に重点を置こうと考えているのであれば、受注段階でオーダースクリーン・システムの導入を検討することです。
 
 これによって、工場の生産能力に対して、受注による仕事量(負荷)の関係を把握し、調整することができます。
 
 つぎに、顧客から受注し、納入までの期間(顧客リードタイム)に対して、実際に製品を作るまでの期間(生産リードタイム=調達リードタイム+製造リードタイム)の差を知ることです。この結果、在庫として持つべき材料や品目が決まるわけです。どのタイミングで生産活動でのスケジュールの変更を進めていくのか。また、顧客からの受注後の納期変更への対応なども考慮しなければなりません。これらの判断を行うために設定し、確認をしておく必要があります。
 
 特注品が多いので、特注品の部材と受注生産品の部材を比較して、全てが異なるのか調べます。その差異の程度問題があるのではないでしょうか。つまり、部品の標準化・共通化を進めることができないかということです。そして、次のような生産管理のための情報を整備しておくことです。
 
  • 各部品(品目)に関する情報
  • 部品構成情報(一般に言われるM/BOMです。)
  • 工程手順(工順)情報
  • 生産計画情報
 
 場合によると計画部品表を活用することも視野に入れておくとよいと思います。このほかにも、
 
  • 各部品(品目)について、工程別の工数情報
  • 各部品(品目)について、工程別の発生する不良率
  • 各部品(品目)について、材料の歩留まり率
 
 これらの中で工数情報は、納期管理及び生産の平準化のために必要不可欠の情報になります。特注品の部材の工数をどのように設定するかを考える必要なあります。また、この工数情報の設定のしかたは、生産効率に影響を与えますし、作業スケジュールの安定化を図るものになります。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

間舘 正義

製品を切り口に最適コスト追求のためのコスト・ソリューションを提供します。

製品を切り口に最適コスト追求のためのコスト・ソリューションを提供します。


「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
見えないことの方が大切なことがある 見える化(その2)

【見える化 連載目次】 1. 情報の取り扱いで競争力をつける 2. 見えないことの方が大切なことがある 3. 職場の全員がコスト意識を持つに...

【見える化 連載目次】 1. 情報の取り扱いで競争力をつける 2. 見えないことの方が大切なことがある 3. 職場の全員がコスト意識を持つに...


見える化のリスキリング【厳選記事紹介】

   見える化が重要と言っても、肝心なことは目で見えないもので、全てが数値化できるものでもありません。   改善を...

   見える化が重要と言っても、肝心なことは目で見えないもので、全てが数値化できるものでもありません。   改善を...


移動しないで移動することで開眼 レイアウトと物流(その8)

  1.モノを移動しているだけでは付加価値は上がりません 各々の工程で素材から加工や組立を繰り返し、自工程から次工程に移動させて付加価値...

  1.モノを移動しているだけでは付加価値は上がりません 各々の工程で素材から加工や組立を繰り返し、自工程から次工程に移動させて付加価値...


「生産マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
管理の見える化 伸びる金型メーカーの秘訣 (その10)

 単工程としての機械加工業の中でも、比較的大きなロットサイズの旋盤加工を事業の中心とするメーカーが今回の事例企業です。こういった旋盤加工事業は、一見同じよ...

 単工程としての機械加工業の中でも、比較的大きなロットサイズの旋盤加工を事業の中心とするメーカーが今回の事例企業です。こういった旋盤加工事業は、一見同じよ...


品質管理 中国工場管理の基本事例(その19)

  ◆ 品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか(その9) 1. 中国工場、品質の問題点を生産の3要素で捉える  中国工場で生産す...

  ◆ 品質管理-中国工場の品質がよくないのはなぜか(その9) 1. 中国工場、品質の問題点を生産の3要素で捉える  中国工場で生産す...


金型メーカーCAM工程の業務診断事例(その1)

  ◆ CAM工程の診断内容 1. 3D 加工のセオリーを押えた作業手順になっているか  ここでいう3D加工とは、金型意匠面に多い自由曲面...

  ◆ CAM工程の診断内容 1. 3D 加工のセオリーを押えた作業手順になっているか  ここでいう3D加工とは、金型意匠面に多い自由曲面...