効用 新QC七つ道具: アロー・ダイヤグラム法の使い方(その9)

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第8章 アロー・ダイヤグラム法の使い方

 

8.4 挑戦計画立案のためのアロー・ダイヤグラム法の基本ステップ

 

8.4.2 挑戦計画立案のためのアロー・ダイヤグラム法の基本ステップ

 
 前回のその8に続いて解説します。
 

Step 14:アロー・ダイヤグラム(Ⅲ)の作成

 
 一応ステップとしては最終版ですが、挑戦項目の進捗により、大幅なネットワ-クの組み直しも考えられるので、最終レイアウトもカードは仮止めとし、コピーしたもので作成します。作成要領は前述の通りですが、次の項目は何らかの方法で明示します。
 
  • 不測事態対応計画の作成が必要な作業
  • CPの前提となっている作業の日程短縮策
  • 自由余裕(FF)ゼロ作業
 

【ポイント 1】不測事態対応計画の作成が必要な作業の明示

 
 作業カードを赤で囲うなどネットワーク上で明示するとともに、別途一覧表を設け、不確定要素の内容と戦略の概要を記載します。また、“PDPC”が完成したら、同時掲載して進捗が分かるようにします。
 

【ポイント 2】CP上の日程成立の前提となっている日程短縮策の明示

 
 CPを明示し、ネットワーク成立の前提となっている日程短縮策を対象作業が分かるように明示します。
 

【ポイント 3】自由余裕ゼロ作業の明示

 
 CP以外のパス上の“自由余裕ゼロ作業”は、橙色など目立つ色で囲うなど識別し、注意を喚起します。
 

【ポイント 4】アロー・ダイヤグラムの掲示、フォローの一元化

 
 各職場は、自職場用にブレークダウンした計画表を縮小アロー・ダイヤグラムとともに掲示して管理することになりますが、メーン管理板を設け、最終版のフォローは一元化します。
 
 特に、要不測事態対応計画作成作業の進捗状況は逐一把握できるようにするとともに、その結果を逐一アロー・ダイヤグラムへ反映し、CPの移動の有無を確認しておくことは、プロジェクトの確実な運営のために必須であり、リーダーの重要な任務の一つです。
 
 

8.5 事例に見るアロー・ダイヤグラム法の効用と使い方

 
 N7の勘どころを伝えるには事例紹介が欠かせませんが、紹介事例に求められるところは2通りあるように思います。
 
 1つは、混沌解明のための3手法(連関図法、親和図法、MD解析法)がそうであったように、普遍的な使い方そのものもさることながら、1つの事例につき、アウトプットを含めて徹底的な紹介が必要なものです。
 
 いま1つは、手法を使いこなす勘どころやアウトプットについては普遍的な説明があれば十分で、事例に求められる点は、どのような局面で適用し、どのような効果があったのかが重要で、個別のアウトプットそのものはあまり意味をなさないケースです。
 
 アロー・ダイヤグラム法は後者にあたり、そのような方針で次に2つの事例を紹介します。いずれもプロジェクトではないのですが、基本的事項はこの両事例で網羅されており、その水平展開でプロジェクトにも対応できるように配慮しました。
 
 また...
 
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第8章 アロー・ダイヤグラム法の使い方

 

8.4 挑戦計画立案のためのアロー・ダイヤグラム法の基本ステップ

 

8.4.2 挑戦計画立案のためのアロー・ダイヤグラム法の基本ステップ

 
 前回のその8に続いて解説します。
 

Step 14:アロー・ダイヤグラム(Ⅲ)の作成

 
 一応ステップとしては最終版ですが、挑戦項目の進捗により、大幅なネットワ-クの組み直しも考えられるので、最終レイアウトもカードは仮止めとし、コピーしたもので作成します。作成要領は前述の通りですが、次の項目は何らかの方法で明示します。
 
  • 不測事態対応計画の作成が必要な作業
  • CPの前提となっている作業の日程短縮策
  • 自由余裕(FF)ゼロ作業
 

【ポイント 1】不測事態対応計画の作成が必要な作業の明示

 
 作業カードを赤で囲うなどネットワーク上で明示するとともに、別途一覧表を設け、不確定要素の内容と戦略の概要を記載します。また、“PDPC”が完成したら、同時掲載して進捗が分かるようにします。
 

【ポイント 2】CP上の日程成立の前提となっている日程短縮策の明示

 
 CPを明示し、ネットワーク成立の前提となっている日程短縮策を対象作業が分かるように明示します。
 

【ポイント 3】自由余裕ゼロ作業の明示

 
 CP以外のパス上の“自由余裕ゼロ作業”は、橙色など目立つ色で囲うなど識別し、注意を喚起します。
 

【ポイント 4】アロー・ダイヤグラムの掲示、フォローの一元化

 
 各職場は、自職場用にブレークダウンした計画表を縮小アロー・ダイヤグラムとともに掲示して管理することになりますが、メーン管理板を設け、最終版のフォローは一元化します。
 
 特に、要不測事態対応計画作成作業の進捗状況は逐一把握できるようにするとともに、その結果を逐一アロー・ダイヤグラムへ反映し、CPの移動の有無を確認しておくことは、プロジェクトの確実な運営のために必須であり、リーダーの重要な任務の一つです。
 
 

8.5 事例に見るアロー・ダイヤグラム法の効用と使い方

 
 N7の勘どころを伝えるには事例紹介が欠かせませんが、紹介事例に求められるところは2通りあるように思います。
 
 1つは、混沌解明のための3手法(連関図法、親和図法、MD解析法)がそうであったように、普遍的な使い方そのものもさることながら、1つの事例につき、アウトプットを含めて徹底的な紹介が必要なものです。
 
 いま1つは、手法を使いこなす勘どころやアウトプットについては普遍的な説明があれば十分で、事例に求められる点は、どのような局面で適用し、どのような効果があったのかが重要で、個別のアウトプットそのものはあまり意味をなさないケースです。
 
 アロー・ダイヤグラム法は後者にあたり、そのような方針で次に2つの事例を紹介します。いずれもプロジェクトではないのですが、基本的事項はこの両事例で網羅されており、その水平展開でプロジェクトにも対応できるように配慮しました。
 
 また両事例とも、活用背景の込み入った経過説明がメーンとなりますが、このような経過説明に最適な「PDCA-TC法」を使った。詳細は第10章をご覧下さい。その効用を実感していただければと思います。
 
 次回は、アロー・ダイヤグラム法の使い方(その10) 事例説明1から続けます。
 

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この記事の著者

浅田 潔

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。


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