新規開拓のどこを見ればよいか 中国工場の品質改善(その67)

 前回のその66に続いて解説します。

【第4章】中国新規取引先選定のポイント

◆ 工場の雰囲気

 従業員の態度や時間に対する感覚などの工場の雰囲気から、その工場の規律がきちんと守られているか、緩くなっていないかなどを判断することができます。例えば次の2点です。

(1)従業員の態度

 作業者や検査員などがきびきび動いているかどうかを見ます。

 だらだらした態度で作業をしているようではダメです。また、作業時間中に作業者同士で仕事に関係のないおしゃべりをしているような工場は、規律が緩いと判断します。

 また、工場を回っている時にすれ違った人や現場の管理者が会釈や挨拶してくる工場は、躾(しつけ)が行き届いていると判断できます。この時に、作業者に会釈や挨拶を求めてはいけません。作業者は作業に集中していることが大事ですから。

(2)時間に対する感覚

 時間をきちんと守っているかどうかでも、その工場の規律の状態を判断できます。

 休憩時間が始まる前に休憩に入っていたり、休憩時間が終ってもまだ自分の作業場に戻っていない作業者...

がいたりするような工場は、工場全体の規律が緩くなっていると判断します。

 次回は契約書について解説します。

【出典】根本隆吉 著 「中国工場の品質改善」 日刊工業新聞社発行、筆者のご承諾により抜粋を連載 

◆関連解説『品質マネジメントとは』

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