【プロジェクトマネジメントとは連載目次】
1. リスクとは
2. リスク分析とその評価・対応策
プロジェクトマネジメントの書物の中では、リスクマネジメントについての詳しい解説はないかもしれません。ここでは、日本技術士会がまとめた資料で補足を交えて説明します。リスク分析の狭義の基本プロセスは、図1のようになります。まず、シナリオ分析として、実施計画(イベントツリーなど)から、重大領域(重点管理ポイント)でリスク(危険要因)を想定します。次に、想定されたリスクに対して、「発生確率」と「被害規模」を推定します。規模の大きさなどに応じて、弱点分析も加味しながら、対策を講じて、その効果を算定しておきます。 図1 リスク分析のプロセス[1]
ここで、「発生確率」と「被害規模」の関係によって、対策
図2 リスク分析の判断基準の例[1]
ここでは、一例として、スケジュールのリスク対策について紹介します。リスク対策を具体的にスケジュールに落とし込む方法として、図3のようなコンティンジェンシープランがあります。つまり、計画時に想定できる場合には計画スケジュールに盛り込みます。スケジュールのデザインレビューなどのチェックポイントにおいて、リスクが想定された時点で、リスク対応用の併行スケジュールを1つあるいは2つ付加していくわけです。
図3 コンティンジェンシープランの例
参考文献: [1]...