♦ 区画線:通路・作業両域を分けるだけのものではない
工場内の線引きとは、安全確保やモノの置き方など、エリアレイアウトのために、床に決められた色で線を引いたり塗ったりすることです。
先日、ある工場の視察に伺った際、責任者の方が「最近、床に白線を引き、通路を確保するようにしたので、見てもらえませんか」と話されましたが、私は工場床の区画線について違和感を覚えました。
床を拝見すると、確かに真っ直ぐ...
そもそも区画線の役割は、単に通路域と作業域を分けるためだけのものではありません。通路や作業域を明確にしながら、工場のレイアウトや物流、そしてモノを置くための基準となるものです。
私は責任者の方に「区画線は基本的に壁に平行、または直角に引き、それを基準にモノをレイアウトされた方がよろしいと思います。そうすることで、工場全体の3S(整理・清掃・整頓)が行き届いてくるようになってきます」とお話させていただきました。
こういったことで整理・清掃が徐々に進み、さらに整列がかみ合ってくることで、工場内はスッキリ感が出て、来訪者も感心してくれるはずです。