サーブリッグ分析とは?
サーブリッグ分析とは、アメリカのギルブレス(F.B.Gilbreth,1868-1924)が考案した動作研究の方法で、微動作分析とも呼ばれる。人間が作業を行うときの基本動作を18種類の動素(サーブリッグ)に分類し、それぞれを定義して記号化した。ギルブレスはテイラーとともに科学的管理法を発展させたIEの基礎を作った人物。動作分析とは一つの作業工程を手や目の動き、移動、思考時間など、細かく分析することによって、無駄な動きをなくし、疲労の少ない経済的な動作組み合わせを確立することである。動作研究(motion study)を重視したギルブレスのサーブリッグ分析は動作標準法の基礎となり、今日のIEにおける動作分析の代表的な手法として使われている。
サーブリッグ(Therblig)は、発表の際に記号の名称を聞かれて、とっさにギルブレス(Gilbreth)の名前の綴りを反対にしたものを書いたものである。
サーブリック分析の使い方
ギルブレスは、建設業のレンガ積み作業の動作研究などを通じて18の基本要素を定めた。それらの動作を3つに分類している。
第1類
主として上肢で行い作業に必要な8動作
・延ばす
・つかむ
・運ぶ
・放す
・位置を決める
・使用する
・組み立てる
・分解する
第2類
主として感覚器官、頭脳で行い作業を遅らせる5動作
・探す
・選ぶ
・調べる
・考える
・用意する
第3類
作業に不必要な5動作
・見出す
・つかみ続ける
・避け得ぬ遅れ
・避け得る遅れ
・休む
(ただし、「見出す」は第2類の「探す」と類似しており使用しない場合も多い。これを除けば、基本要素は17。)
サーブリック分析の効果
サーブリック分析は作業を動作単位で分解することで
動作単位の意味を検討していきます
これにより動作単位で必要な作業か否かを強く意識できます。
すなわち、ムダな動作を抽出することが可能になります
≪サーブリック分析の具体的な例≫
例1 作業中の「探す」動作は本当に必要なのか?なくせないのか?といった気づき
例2 ワークの位置決めに時間がかかるが工夫して短縮することはできないのか?
例に示したように動作一つひとつを丁寧に調査分類することで、本当にムダのない動作、
必要な動作なのかを検証する事が可能になります。