「6つのルールと18の書き方」に関し、「6つのルール」および「18の書き方」の概要について解説しています。「6つのルールと18の書き方」を以下に示します。「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」の続きです。前回は、文の羅列で書いた内容を、「書き方6:かたまりに分けて書く」を使って書きました。今回は、これと異なる書き方で書いた場合の解説です。
【この連載の前回:内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)へのリンク】
1.パターンⅡ :ルール3(分けて書く)・「書き方8:表で書く」
パターンⅡ注)は、文の羅列で書いた内容を、「ルール3(分けて書く)・『書き方8:表で書く』」を使って書きました。結果を以下に示します。注):「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」で書いた書き方(書き方6:かたまりに分けて書く)をパターンⅠとします。
書き方8を使って表で書く場合、表の内容を一層明確に伝える方法として「書き方10:強調して書く」を使い重要な内容を強調して書きました。以下が強調して書いた内容です。
① 表のタイトル(「表 車の種類・定義・特長」)と表の項目(車の種類・定義・特長)を強調して書く。
*フォントをゴシック体にする。
② 定義および特長での重要な内容を強調して書く。
*アンダーラインを付ける。
2.パターンⅢ:ルール3(分けて書く)・「書き方8:表で書く」+ルール4(視覚的に書く)・「書き方9:写真や図を入れて書く」
パターンⅢは、「ルール3(分けて書く)・『書き方8:表で書く』」と「ルール4(視覚的に書く)・『書き方9:写真や図を入れて書く』」を組み合わせて書きました。結果を以下に示します。また、書き方8を使って表で書く場合、パターンⅡと同様に「書き方10:強調して書く」を使って重要な内容を強調して書きました。
3.まとめ
「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」と「同(その15)」で、文の羅列で書いた内容を以下の3パターンで書きました。
- ①パターンⅠ:「書き方6:かたまりに分けて書く」+「書き方10:強調して書く」
- ②パターンⅡ:「書き方8:表で書く」+「書き方10:強調して書く」
- ③パターンⅢ:「書き方8:表で書く」+「書き方9:写真や図を入れて書く」+「書き方10:強調して書く」
文の羅列で書いた内容をこれらの3パターンの書き方で書くことで内容が明確に伝わります。文の羅列で書いた内容を内容が明確に伝わるように書く場合、内容に...
次回に続きます。
【参考文献】
森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令和4年3月25日