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◆QFD(品質機能展開)とは
QFD(Quality Function Deployment)とは、日本語の品質機能展開を英訳したものとされています。1966年ごろから赤尾洋二博士らの指導のもと、各社で試行され、1978年に品質機能展開として赤尾洋二・水野滋の両博士によって提案されたものとされております。各社から、新製品開発や設計段階からの品質保証に有効な方法であることが報告されてきました。QFDは、米国でTRIZやタグチメソッド(品質工学)とともに、開発設計プロセスの3種の神器とされています。QFDは、日本生まれの手法としては珍しく、システム志向の考え方であったため米国で普及してきました。
QFDでは、まず顧客要求を徹底して洗い出して顧客表現のままに整理し、別途整理した品質特性との関連性をマトリクスで明確にする事で、要求品質重要度を品質要素重要度に転換して、要求に対応した機能、性能を設計します。 企画やテーマ設定の担当者は、分かっていながら目前の事実や自分の思い込みに引っ張られたコンセプトを設定しがちです。 そこで、このように作成した「品質表」を、必要に応じて「部品展開」「技術展開」「コスト展開」「FMEA」からQC工程表等に展開する方法が品質機能展開です。 製品仕様が顧客の声から設定される事と、その過程が明確に残る点で、極めて優れた製品仕様設定法です。
【QFD(品質機能展開)連載記事一覧】
1. QFD(品質機能展開)の勘どころ (その1) QFDとは
2. QFD(品質機能展開)の勘どころ (その2) QFDの作成手順 前半
3. QFD(品質機能展開)の勘どころ (その3) QFDの作成手順 後半
◆こんな方におすすめ!=QFD(品質機能展開)の勘どころを学び直したい=
魅力的な新製品開発のためには、お客様の潜在ニーズを探り、企業のシーズ(強み)とバランスさせながら“すり合わせ”をすることが求められます。この連載記事では、QFD(品質機能展開)手法を使って、お客様のニーズをどう自社の技術に置き換えて、課題や問題点を抽出し対応策につなげるかについて、実践する上での押さえるべきポイントを整理してあります。QFDは、なかなか成果に結びつかないとお思いの方も多いかもしれませんが、この手順に従って作成すれば、必ず使えますので、ぜひ、試してみてください。
QFD(品質機能展開)の勘どころについて、ものづくりドットコム 登録専門家の粕谷 茂氏が詳しく解説しています。
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