◆メカトロ設計
高度化するとは、メカトロ化することに等しいのです。メカトロニクスは物質(メカ)、エネルギー(エレキ)、情報(ソフト)の統合です。その3要素は、「物質」「エネルギー」「情報」を指します。
物質とは、機構と構造であり、そこに流れるエネルギー(電流)が伝達・変換されて、目的の仕事をします。情報はエネルギーの挙動を制御し、システムの安定化を司ります。これら3つの要素を擦り合わせ、バランスよく有機的に結びつけたとき、時空を超えた魅力的な機械システムが誕生します。
設計は、さまざまな事柄に対して意識的な作業をする行為ですが、意識し過ぎると余計なことを考えてしまい空回りしてしまいます。その時は一呼吸して、モノの本質について考えると良いでしょう。本質が見えると、すぐさま解決とはいかないまでも何かヒントのようなものを感じ、そこから新たな価値を見出すことができます。本質は色眼鏡を外し、シンプル(素直)に見ないと見えてこないのです。
メカトロ設計について、専門家の西田 麻実氏が次の連載記事で詳しく解説しています。
【メカトロ設計 連載記事】
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1. メカトロ設計(その1) 一寸先で擦り合わせ
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2. メカトロ設計(その2) 論より知恵、知恵は図面へ
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3. メカトロ設計(その3) はじめに「本質」、次に「基礎」
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4. メカトロ設計(その4) 「ニゲ」を設けずしてトラブルは減らず
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