私は、メールやチャットでのコミュニケーションは、どうも苦手です。できるだけ、面と向かって話をしたり、電話で会話をするようにしていますが「オジサンだ」と若い世代から笑われてしまいます。まあ、苦手と言うよりある “ 意味 ” があって ” 音声 ” によるコミュニケーションを取るようにしているのです・・・・。今回は、深く理解をするためのコミュニケーションについてお話しします。ある ”きっかけ” を持つことにより、相手との理解度を高めることができます。脳科学と心理学から解った「音声対話」の大切さです。
【この連載の前回:問題解決を停滞させるメンタルモデルの違いとはへのリンク】
【連載記事】・やろうと思っているけど できないことばかりの克服
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1.相手を理解するメカニズム
当たり前のことですが、コミュニケーションには、情報の発信者と受信者がいます。そして、情報を相互に行き交わしながら理解を深めるのですが、この時、脳内ではある現象が起きています。
私たちの脳は、様々な機能を司る部位があり、これらが相互に連動しながら理解・判断・行動などを起こしています。そして、良好なコミュニケーションがとれ、お互いの理解が深まっている時には、お互い同じ部位が反応を示すことが解っています。この現象を『同期』といいます。
そして『同期』のレベルが高ければ高いほど、お互いの理解度が高まることも解っています。
つまり『同期』を高めるためのモチベーションが双方にあれば、自然と良好なコミュニケーションが交わされるわけです。実験によると、このモチベーションを高める ”きっかけ” が発見されているのですが、これさえ押さえれば良好なコミュニケーションを構築することができるかもしれません。
では、いったいどのようにして、そのモチベーションを高めれば良いのでしょうか。
2.同期のモチベーションを高める ”きっかけ”とは・・・・・
それは「声で会話を交わすこと」です。
「えっ? そんなカンタンなこと??」と思われたかたも少なくないでしょう。でも、実験では「声による会話」で『同期』が促されることが解っているのです。そしてこの音声も、直接語りかける方式で録音された音声でも『同期』が起きることも発見されています。
もしも、お願いごとや相談をしたい時には、メールやチャットでなく、相手のところに直接出向いて ” 音声 ” によるコミュニケーションを交わしたり、それが無理なら電話やWEB会議システムで交わした方が効果的なコミュニケーションを交わすことができます。
現代の職場では、メールやチャットによるコミュニケーションが大きな割合を占め、音声による ”会話” が少なくなっているような気がします。できるだけ ” 音声 &rd...