空間型アイデア収束技法「クロス法 」、発想カードを出してスタート

更新日

投稿日

1.クロス法とは

 クロス法は、発想データを項目別にまとめ、各データの評価まで一挙に行う技法で、アメリカのグレゴリーの7×7法から、(株)創造開発研究所の高橋誠がヒントを得て考案したものです。個人でも少人数でも利用が可能です。

 

 2.クロス法の進め方

 まず発散技法で発想カードを出してスタートし、以下次のように進めます。

 

  •  ① データ発想..………...データをカードに記入する・具体的なカードを出す
  •  ② データ広げ………….デスク上に全カードを並べる・全員で全カードをよく読む
  •  ③ 項目別に分類………内容の同一性で集める・5~10項目程度(10枚以内)
  •  ④ 項目名の決定………別カードに赤字で書く・中のカードが分かる名前に
  •  ⑤ 項目順の決定…..…..項目の順位を決める・項目内カードを順位ごとに用紙に移す
  •  ⑥ 項目内順位の決定…用紙に順位ごと上から下へカードはり・不要カードは捨てる

 

 以上がクロス法のステップです。あとは結果をOHPシートにまとめて発表したりします。このように発散データを項目としてまとめ、全データを一挙に評価までもっていくのがこの技法の特徴です。用紙の左側に近くかつ上位のカードほど重要なデータとなります。

 実例を下図1に示しますので、参考にしてください。

クロス法の図1.クロス法の...

1.クロス法とは

 クロス法は、発想データを項目別にまとめ、各データの評価まで一挙に行う技法で、アメリカのグレゴリーの7×7法から、(株)創造開発研究所の高橋誠がヒントを得て考案したものです。個人でも少人数でも利用が可能です。

 

 2.クロス法の進め方

 まず発散技法で発想カードを出してスタートし、以下次のように進めます。

 

  •  ① データ発想..………...データをカードに記入する・具体的なカードを出す
  •  ② データ広げ………….デスク上に全カードを並べる・全員で全カードをよく読む
  •  ③ 項目別に分類………内容の同一性で集める・5~10項目程度(10枚以内)
  •  ④ 項目名の決定………別カードに赤字で書く・中のカードが分かる名前に
  •  ⑤ 項目順の決定…..…..項目の順位を決める・項目内カードを順位ごとに用紙に移す
  •  ⑥ 項目内順位の決定…用紙に順位ごと上から下へカードはり・不要カードは捨てる

 

 以上がクロス法のステップです。あとは結果をOHPシートにまとめて発表したりします。このように発散データを項目としてまとめ、全データを一挙に評価までもっていくのがこの技法の特徴です。用紙の左側に近くかつ上位のカードほど重要なデータとなります。

 実例を下図1に示しますので、参考にしてください。

クロス法の図1.クロス法の実施例

◆関連解説『アイデア発想法とは』

   続きを読むには・・・


この記事の著者

髙橋 誠

企業のイノベーション戦略の構築と実践をお手伝いし、社員の創造性開発を促進し、新商品の開発を支援します!

企業のイノベーション戦略の構築と実践をお手伝いし、社員の創造性開発を促進し、新商品の開発を支援します!


「アイデア発想法一般」の他のキーワード解説記事

もっと見る
阻害条件を排除して、創造性を伸ばすには

 創造性を伸ばすためには、その条件を満たすと同時に、邪魔する条件を何とか取り除くことが大切です。右下のリストは、主に個人としての阻害条件をあげたものです。...

 創造性を伸ばすためには、その条件を満たすと同時に、邪魔する条件を何とか取り除くことが大切です。右下のリストは、主に個人としての阻害条件をあげたものです。...


アイデア発想法、シネクティクス法の進め方

1.潜在意識を利用する  シネクティクスという言葉は、「異なった一見関係のないものを結びつける」といった意味のギリシャ語からの造語です。  創始者のウ...

1.潜在意識を利用する  シネクティクスという言葉は、「異なった一見関係のないものを結びつける」といった意味のギリシャ語からの造語です。  創始者のウ...


創造性検査とは

1.創造的人材の特徴とは  創造的人材を考えるために、まず創造性とは何かをはっきりさせておくことが必要です。私は創造性を次のように定義しています。&nb...

1.創造的人材の特徴とは  創造的人材を考えるために、まず創造性とは何かをはっきりさせておくことが必要です。私は創造性を次のように定義しています。&nb...


「アイデア発想法一般」の活用事例

もっと見る
光学技術発見の事例

1.たまたま二枚のレンズを使って遠くを見て、筒眼鏡を発明したオランダのレンズ研磨工ハンス・リッペルスハイ  17世紀の初め、オランダは眼鏡の生産地でした...

1.たまたま二枚のレンズを使って遠くを見て、筒眼鏡を発明したオランダのレンズ研磨工ハンス・リッペルスハイ  17世紀の初め、オランダは眼鏡の生産地でした...


-安全剃刀、テレビジョン- 失敗の繰り返しが発明を生んだ (その3)

【ひらめきの法則 連載目次】 失敗の繰り返しが発明を生んだ (その1) -活字印刷、合成ゴム 失敗の繰り返しが発明を生んだ (その2) -ナイ...

【ひらめきの法則 連載目次】 失敗の繰り返しが発明を生んだ (その1) -活字印刷、合成ゴム 失敗の繰り返しが発明を生んだ (その2) -ナイ...


屋内外で発見したことからの発想事例1 -蛍光紙、牛の解体-

1.暗い部屋の片隅で蛍光紙が発光しているのを見て、X線を発見した、ドイツの物理学者 ウィルヘルム・コンラッド・レントゲン    X線の発見は...

1.暗い部屋の片隅で蛍光紙が発光しているのを見て、X線を発見した、ドイツの物理学者 ウィルヘルム・コンラッド・レントゲン    X線の発見は...