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1. 即効性のあるヒューマンエラー防止策
ヒューマンエラーの原因のほとんどが、些細なことが積もり積もって発生しています。その些細なことのゆえに、何も感じない、何も考えない、何も対策を取らないことで、粉塵爆発のように一気に事故や災害になっていくと考えます。つまり、知らなかったからなぜそんなことになるのかを想像もしなかった、知っていたつもりだったがその時は忘れてしまった、思い込みだったなどの原因があります。しかし、行動を起こす前に、不要なモノがいっさいなく、また汚れやホコリがなくキレイで見やすい表示標識があれば、ちょっと確認することで、ミスをすることが大抵は防ぐことができるのです。
事前に知ること、わかることができることで、多くのミス防止が可能になります。それが、5S+表示標識のやり方だと考えます。これはコストも時間もかからないので、見積りも稟議書も必要もなく、職場の合意だけで実践できます。人の記憶はとてもいい加減なことは、何度も紹介しました。ならば「記憶力よりも、記録力が大事」として、必要な個所に的確な表示標識をして、ミスの発生を事前に踏みとどめたいものです。モノや情報があり過ぎては混乱しますので「整理→清掃→整頓+表示標識」をして環境整備して、効果が出やすいようにしておきます。
その最たる表示標識の事例と考えるのが、写真1のゴミ箱の位置表示です。これを最初に見た時は、ガーンと脳に衝撃を受けました。ゴミ箱の「▼」マークと床の「▲」マークを合わせるというとても単純なものです。しかし、人の心理を上手く利用したアイデアで、少しでもずれると合わしたくなる心理になります。某指導先の改善提案でしたが、何と賞金は100円だったと言います。1万円の賞金が出ても良いくらいの...