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1. 正常、異常、途中経過がわかるように「見える化」
ヒューマンエラーのほとんどが、たわいもないこととその積み重ねによるものと紹介しました。ヒトはお尻に火が付かないことには、即行動しない動物のようです。でも急にお尻に火が付けば、慌ててしまい普段の行動ができなくなり、ほとんどの場合が失敗につながるものです。そこで、普段気づないことや見えないことを、誰が見てもわかるように「見える化」します。異常があればすぐに行動し対処することを、職場で習慣化することが大切だと考えます。
「見える化」することで、次の行動をどうやればよいかが見えてきます。そして、次の行動はどうすれば良いかの対処もわかります。さらに“清掃”の思想と同じように、汚れを取りキレイにすることで、原因や真因がわかり、再発防止策も考えて対処する習慣を身につけていくことが大切です。時間はかかりますが、その効果は想像以上です。
対処を習慣化することで、慌てるような状況でも、迷わない、探さない、考えなくてよい、相談しなくてよいなどのムダやミスやエラーもなくせます。これらがなくなれば、誰でも同じように作業ができるようになり、品質も時間も生産性も“バラツキ”が少なくなり、いずれも向上します。その方法が、以前にも紹介しました「5S活動」と「目で見る管理」です。実際には、整理+清掃+整頓と表示標識の3Sです。
その実例の1つを紹介します。現場で備品がなくなった時に、工員が事務所まで行って「A部品を明後日までに、1箱発注しておいてください。」と伝えます。たまたま担当者がいなく、別な人に頼みました。何日も経っても納入されないので、その工員が事務所に行き「A部品まだですか?」「あっ、忘れていました!...