【この連載の前回、継続的に保有技術の用途探索をする理由とポイント、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その98)へのリンク】
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事業・商品の企画を担当すると必ずといっていいほど、ターゲットの潜在ニーズをとらえることが求められます。
背景には、ターゲットを取り巻く環境に生死や事業継続といった、喫緊の大きな課題がなくなってきつつあることが挙げられます。ゆえにターゲットにヒアリングをすると「もっと安くしてほしい」や「安全かつリスクが低ければよい」といった、しごく全うな当たり前ともいえる要望を聞くことになります。
企画者は、当然ながら低コストや信頼性が高く安全な商品を企画しているはずですが、果たしてこれらが市場成長を促すような本当のニーズと言えるのかというと疑問が残ります。理由として、ターゲットは何も意地悪をして本当のニーズを出さないのではなく、まだ気づいていないことが往々にして起こりえるためです。この気づいていな...