エクセルに
ソルバーという機能があるのをご存知でしょうか、知っている方は使う機会はありますか、ソルバーとは、解決するという意味のSolveから命名されている機能です。言葉で説明するのは難しいのですが、ざっくり言うとある条件を満たす最適解を導く機能です。
統計分析を専用ソフトを用いずにエクセルで処理する場合、統計式の入力が必要となりますが計算が厄介です。
検定や推定程度までならエクセルでも十分カバー出来ますが変数が増えてくるとソルバーが活躍します。特に
多変量解析にはソルバー機能は欠かせません。ソルバーはエクセルをインストールした初期状態では使えません。分析ツールと同様アドイン機能を使って追加します。イメージが膨らむ様に事例を挙げます。
私が奥さんの実家におみやげを持って行く事にしました。甘いものが好きなのでケーキを買っていこうと思います。チーズケーキ(350円)とティラミス(420円)を買っていくことにしました。予算は3000円で、合計8個買っていきます。予算目一杯まで使ってそれぞれ何個ずつ買えば良いでしょうか、チーズケーキの個数をX、ティラミスの個数をYとすると条件式は次のようになります。
1. 350X+420Y≦3000
2. X+Y=8
3. XとYはそれぞれ整数
条件1が最大となる指定でソルバーを実行するとX=6 Y=2の試行結果が出てきます。合計金額は2940円で予算内です。もちろん上の方程式を用いてトライアンドエラー方式で計算しても答えは得られます。しかしソルバーを使うほうがスマートで、且つ複雑な計算式でも楽に対応可能です。
実際にソルバー画面でどのように入力するかは省きますが、上の条件式は用います。目的によって求める解が条件の中で最大となる、最小となる、一致するを選んで計算を開始します。
上の問題を応用し、予算が6000円で4種類のケーキを各種類3個以上買いたい、各ケーキの個数差は2個以内にしたい、と言う複雑な条件で考えてみます。条件式を設定します。イチゴショートZ:400円と抹茶モンブランW:450円を追加します。
1. 350X+420Y+400Z+450W≦6000
2. X、 Y、 Z、 W≧3
3. X Y Z Wの最大値-最小値≦2
4. XとYはそれぞれ整数
同様にソルバーを実...