荷主会社の第一歩とは 荷主サイドの物流改善(その1)

投稿日

 

SCM

1. 物流に対する意識不足

 物流の発生自体を当たり前として考えている場合、その裏には物流コストがかかっていることを認識しておく必要があります。この物流コストをあまり意識していない会社の方が多いのではないかと考えています。先日もある会社の人と話をしましたが、物流コストがかかって困っているような様子でした。

 物流会社ではない荷主会社にとって物流業務は本来業務ではないと思われます。ものを動かす行為自体は無くなることはありませんので、物流業務は多かれ少なかれ発生しているはずです。
しかし、ものが届くことはごく自然なことととらえ、物流ということをあまり意識することは無いかもしれません。

 物流コストがかかって困ってはいるものの、それに対して何ら手を打っていないのです。その背景には物流に対する意識不足があると思われます。

2. 物流を意識すること

 物流コストはこんなものか、と思っている会社もありますが、大抵の場合その物流コストは世間の水準より高くついていることが多いようです。物流会社もコストについてうるさく言ってくるところに対しては安い価格で提供をしますが、何も言ってこないところに対しては当然のことながら値引きの無い通常の価格以上での提示となります。

 荷主会社の第一歩は物流を意識することです。

  • 自社はどのような物流を行っているのか
  • 自社は対外的にいくら物流コストを発生させているのか
  • 自社の物流は他社と比べてどのレベルにあ...

 

SCM

1. 物流に対する意識不足

 物流の発生自体を当たり前として考えている場合、その裏には物流コストがかかっていることを認識しておく必要があります。この物流コストをあまり意識していない会社の方が多いのではないかと考えています。先日もある会社の人と話をしましたが、物流コストがかかって困っているような様子でした。

 物流会社ではない荷主会社にとって物流業務は本来業務ではないと思われます。ものを動かす行為自体は無くなることはありませんので、物流業務は多かれ少なかれ発生しているはずです。
しかし、ものが届くことはごく自然なことととらえ、物流ということをあまり意識することは無いかもしれません。

 物流コストがかかって困ってはいるものの、それに対して何ら手を打っていないのです。その背景には物流に対する意識不足があると思われます。

2. 物流を意識すること

 物流コストはこんなものか、と思っている会社もありますが、大抵の場合その物流コストは世間の水準より高くついていることが多いようです。物流会社もコストについてうるさく言ってくるところに対しては安い価格で提供をしますが、何も言ってこないところに対しては当然のことながら値引きの無い通常の価格以上での提示となります。

 荷主会社の第一歩は物流を意識することです。

  • 自社はどのような物流を行っているのか
  • 自社は対外的にいくら物流コストを発生させているのか
  • 自社の物流は他社と比べてどのレベルにあるのか

 こういったことを意識してみることを考えてみてはいかがでしょうか。これについて意識するといろいろなことが見えてきます。そうすると意外な驚きがあること間違いありません。こんなに物流費がかかっているのか、とかこれを修正すれば会社が黒字に転換するな、などといった気づきがあるはずです。

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
物流の顧客満足度を知る【連載記事紹介】

  物流の顧客満足度を知るの記事が無料でお読みいただけます!   ◆物流の顧客満足度を知る 物流はあらゆる経済活動と関わり...

  物流の顧客満足度を知るの記事が無料でお読みいただけます!   ◆物流の顧客満足度を知る 物流はあらゆる経済活動と関わり...


SCMの適切な評価指標 SCM最前線 (その11)

1. SCMには適切な評価指標がない    自社のSCMがどのレベルにあるのかは、興味深い問題でしょう。競合する企業のSCMレベルが自社に対...

1. SCMには適切な評価指標がない    自社のSCMがどのレベルにあるのかは、興味深い問題でしょう。競合する企業のSCMレベルが自社に対...


レイアウトの考察 物流改善ネタ出し講座 (その9)

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...

  【物流改善ネタ出し講座 連載目次】 1. なぜ物流は宝の山なのか 2. 宝の山の見つけ方 3. フォークリフトを考える 4. 荷姿...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
国内物流と海外物流:国内物流では通用しない海外物流設計

  【目次】 1. 国内物流と海外物流 メーカーの海外進出は大企業にとどまらず、中小メーカーでも一般的になりました。工...

  【目次】 1. 国内物流と海外物流 メーカーの海外進出は大企業にとどまらず、中小メーカーでも一般的になりました。工...


永続的な改善活動 物流業センター長の役割(その2)

  ◆ 役割に応じた給与体系  現場の管理職、その長のマネジメント次第で現場のパフォーマンス、そして会社の収益が全く違ったものになります...

  ◆ 役割に応じた給与体系  現場の管理職、その長のマネジメント次第で現場のパフォーマンス、そして会社の収益が全く違ったものになります...


後工程合わせの仕事で効率化「後工程はお客様」

      1. 後工程はお客様  工場でも物流倉庫でも後工程の要請に合わせて仕事をしなければならないところですが実...

      1. 後工程はお客様  工場でも物流倉庫でも後工程の要請に合わせて仕事をしなければならないところですが実...