四半期末や年度末、退職のタイミングで自身の業務を次の担当者に引き継ぐことは誰しも経験があるのではないでしょうか。今回は業務引き継ぎ資料の作成で押さえておきたい3つのポイントを解説します。
1. 業務と目的はセットで
一つ目のポイントは「業務と目的をセットで伝える」ことです。
業務内容を正確に伝えようとすればするほど、なぜその業務が必要なのか、なんのためにその業務を行うのかが不透明になることがあります。ある新規研究開発テーマを創出するチームには毎朝15分間は技術ニュースを探してデータベースにまとめるルールがありました。組織を移動する際に現担当者が、ニュースをデータベースにまとめる方法を親切丁寧にマニュアル化しましたが、次の担当者は1週間で止めてしまいました。
そこで理由を聞くと「ニュースを収集して、データ整理する意味がない」との回答が出てきたのです。これは、新しい研究開発テーマのアイディアを出すためネタとして、最新ニュースを収集・いつでも取り出せ...