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「儲けるよりも儲かる経営」これはリコー創業者の市村清の言葉です.
この言葉は儲けることそのものを目指すのではなく,価値を提供した結果として儲かるのであって,道に即してやれば,自然に儲かり利益は無限大になるという意味です.納得感のある言葉ですが,これこそ言うは易く行うは難しなのです.「儲けるより儲かる」を実践するためには潜在ニーズの着想とリスクを伴う投資の意思決定が必要なのです.市村清が「儲けるよりも儲かる」を最初に実践した事例が,明治神宮で結婚式や披露宴を開くという事業です.
終戦直後の明治神宮は参拝者が激減し,寂れた状態になっていました.そこで1947年に市村清に再建の依頼がきたのです.そこでひらめいたアイデアが結婚式場だったのです.今でこそ神社で結婚式は当たり前のことですが,当時としてはそんな発想をする人は他にいなかったのです.おそらく,市村清の頭の中には神社で結婚式を挙げるシーンが描かれていたのでしょう.こ...