「私たちは、革を使って楽しいことをする会社です」。株式会社SKLO(スクロー・代表取締役 齊藤 倫平氏)では、レザークラフトの製造・販売などを手掛ける一方、廃材を利用したアップサイクル事業も進めており、今年の「かわさきSDGs大賞2024」の経営部門において、独自性などが評価され、優秀賞を受賞しています。同社の取り組みを紹介します。「私たちは、革を使って楽しいことをする会社です」。株式会社SKLO(スクロー・代表取締役 齊藤 倫平氏)では、レザークラフトの製造・販売などを手掛ける一方、廃材を利用したアップサイクル事業も進めており、今年の「かわさきSDGs大賞2024」の経営部門において、独自性などが評価され、優秀賞を受賞しています。同社の取り組みを紹介します。
アップサイクル事業の転機は相鉄イベントのグッズ製作
株式会社SKLOの設立は2019年。SKLOはチェコ語で「ガラス」を意味し、かつて齊藤さんの父親が営んでいた吹きガラス工房の名前が由来となっています。
アップサイクル事業は、相模鉄道株式会社から新型車両発表イベントで販売するキーホルダー製作の依頼を受けたことが転機となり、本格的に始まりました。キーホルダーは、新型車両製造時に余った床材(ゴム素材)を使用。齊藤さんは「ゴム素材の発達により従来、革で作られていたものが、ゴムに置き換わるようになったが、革やゴムも、型抜きや厚みの調整などにおいて、機械や器具が共通して使えることが分かり、異素材を使用したアップサイクルを手掛けるようになった」と話します。
アップサイクルに興味を持ったきっかけを「父親の影響が大きい」と振り返る齊藤さん。町工場を建てる際も、リサイク...