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◆ 技術者倫理教育と京セラフィロソフィから学ぶエシックス経営
技術者倫理教育を通じた組織の価値向上についての連載を締めくくるにあたり、今回は京セラの経営指針[1]と「エシックス経営」[2]という概念を絡めて、このテーマを結論づけます。京セラの経営理念やフィロソフィーは、技術者倫理教育が組織に与える影響を深く理解する上で非常に優れている考え方です。
1. 京セラの経営理念とフィロソフィー
京セラグループの経営理念は、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」です。この理念は、単なる利益追求を超えた社会的責任を重視しており、技術者倫理教育が目指す方向性とも一致しています。
京セラフィロソフィーは、企業が目指すべき目的・目標を達成するために必要な考え方や規範を示しています。これは「人間として何が正しいか」を判断基準とし、倫理的な行動を促進するものです。この考え方は、技術者倫理教育が組織文化に根付くための基盤となります。
2. エシックス経営と京セラフィロソフィーの共通点
「エシックス経営」とは「倫理を基軸とした経営」を指し、企業の存在意義(パーパス)...