★車載バッテリーの熱マネジメント技術、部材動向と界面熱抵抗測定の実際

セミナープログラム

<10:30〜12:00>1.EVにおける熱マネジメント技術とバッテリーの冷却システム動向  
 原 潤一郎 氏

【ご略歴】
1981年〜1995年 日産自動車に勤務
1995年〜2019年 カルソニックカンセイ(現・マレリ)に勤務

【講演ポイント】
EV(電気自動車)は,イノベーター理論のキャズムという普及を妨げる「溝」に入ったといわれています。 ウクライナ侵攻によるエネルギー問題や中国製低価格EVの普及により,EVの普及はプラトー(高原)状態に入っています。 しかし遅れているといわれる日本のEV技術を挽回するチャンスともいえます。
EVの電費やコストに大きく関わる熱マネジメント技術とバッテリー冷却技術について解説いたします。

【プログラム】(7/16 内容を更新しました)
1.電動車用エアコン
 1.1 方式と現行空調システムとの比較
 1.2 低外気温への対応
 1.3 テスラ,BYDのヒートポンプサイクル
 1.4 ヒートポンプサイクルの優劣比較
 1.5 マルチコントロールバルブ(オクトバルブなど)
 1.6 水流れ切り換え型ヒートポンプ
 1.7 ダイキンの新冷媒
 1.8 急速充電対応
 1.9 排熱利用の可能性
 1.10 ヒートポンプの課題
 1.11 ハイブリッド車用エアコン

2.駆動用電池の温度管理
 2.1 電池の温度管理と寿命
 2.2 温度管理例
 2.3 種々の方式
 2.4 理想的な温度管理方法
 2.5 部材や材料
 2.6 今後の電池への対応
 2.7 全固体電池の場合

【質疑応答】



<12:50〜13:50>2.熱伝導性ギャップフィラーの特性とEVへの適用事例
 ヘンケルジャパン(株)  奥原 昂 氏

【本講座で学べること】
 ・熱伝導性材料の機能と役割
 ・熱伝導性材料の種類(シート、1液、2液)とそれぞれの特徴
 ・二液性液状ギャップフィラーの特徴と利点
 ・次世代エネルギー車用部品の熱マネジメント材料に求められる特性

【講演ポイント】
自動車産業は今、世界的に100年に一度の変革期を迎えていると言われており、
この自動車産業の変革をリードする技術として最も注目を浴びているのが「次世代エネルギー車」である。
次世代エネルギー車、いわゆるEVに使用される材料の1つである熱伝導性材料は、
駆動用バッテリーやパワーコンバージョン部品に無くてはならない機能性材料で、ここ数年かつてないほどの活況を呈している。
そこで本講演では代表的な熱伝導性材料である二液性液状ギャップフィラーの特性と、次世代エネルギー車における適用事例を紹介する。

【プログラム】
1.熱伝導性ギャップフィラーの紹介
 1.1 TIM (Thermal Interface Material) の機能と役割
 1.2 TIMの種類と各機能
 1.3 熱伝導性ギャップフィラーの性能
  1.3.1 熱伝導性ギャップフィラーの特徴および利点
  1.3.2 シート材料との比較
  1.3.3 1液材料との比較

2.次世代エネルギー車用部品の熱対策
 2.1 自動車産業におけるトレンド
 2.2 次世代エネルギー車用部品の熱マネジメント課題
 2.3 液状ギャップフィラーの採用実績
  2.3.1 パワーエレクトロニクス部品での採用実績
  2.3.2 EVバッテリーでの採用実績

3.まとめ

【質疑応答】



<14:00〜15:00>3.電動車両の車載電池やeAxle向け冷却油の開発動向
 出光興産(株)  中原 靖人 氏  

【講演ポイント】
近年、環境問題への関心の高まりから、二酸化炭素排出量の削減に貢献する電気自動車の普及が進んでいる。
電気自動車では、効率や信頼性を向上させるために、バッテリーやモーターの冷却が重要となる。
潤滑油を用いた油冷システムは、バッテリーとモーターを直接冷却することができ、高い冷却性能が期待されている。
本講演では、潤滑油の冷却性能の評価方法の最新動向と、潤滑油の特性が冷却性能に与える影響について解説する。

1.はじめに
 1.1 出光興産および潤滑油研究所の紹介

2.潤滑油とは
 2.1 潤滑油に求められる働き
 2.2 自動車と潤滑油の密接な関係

3.潤滑油を用いた冷却システム
 3.1 これまでの自動車における冷却システム
 3.2 電気自動車を想定した冷却システム

4.潤滑油の冷却性能の評価方法
5.潤滑油の特性が冷却性能に与える影響
6.まとめ


【質疑応答】  



<15:10〜16:10>4.電動車バッテリーパック向けGap Filler材の熱抵抗評価法の確立
 日産自動車(株)  長沼 瞭介 氏 

【講演ポイント】
電動車のバッテリーパックにはバッテリーで生じた熱を冷却器へ伝熱する熱伝導材料(Gap filler)が使用されるが、
前記は面圧をかけずに使用するため被着面との間に生じる界面熱抵抗の把握が必要となる。
本講演ではテストピースレベルで装置制約が少なく、耐久特性予測も可能な熱抵抗評価方法を確立したので報告する。

1.背景
2.評価法の課題
3.界面熱抵抗測定方法の確立
4.初期性能比較評価
5.耐久性能評価
6.結論

【質疑応答】

セミナー講師

1. 原 潤一郎 氏
2. ヘンケルジャパン(株) オートモーティブコンポーネンツ事業部 アプリケーションエンジニア 奥原 昂 氏 
3. 出光興産(株)営業研究所 モビリティオイル開発グループ 主任 博士(理学) 中原 靖人 氏
4. 日産自動車(株)企画・先行開発技術開発本部 材料技術部 環境・サーキュラーエコノミー材料開発グループXD2 長沼 瞭介 氏

セミナー受講料

1名につき60,500円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕

受講について

■ Live配信セミナーの視聴環境について

  • 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
  • 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
     → https://zoom.us/test
  • 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
  • Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。
  • パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
  • セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
    録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
  • 複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。
  • 部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

自動車技術   省エネルギー   高分子・樹脂材料

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

自動車技術   省エネルギー   高分子・樹脂材料

関連記事

もっと見る