セミナー趣旨
上下水道事業は、市民生活や産業に不可欠な自治体運営のインフラ事業であり、近年では水道・下水道いずれも、整備拡張の時代を終え、持続・運営・更新の時代へと転換しようとしている。しかしながら、ヒト(職員減)・モノ(資産老朽化)・カネ(需要減少)の各観点で課題が山積している状況にある。
今後の事業経営の展開を見渡すと、広域化・共同化や官民連携の推進が活路として模索されており、各地域で広域化に向けた取り組みが進展している。
また官民連携は、下水道事業を中心に浜松市や宮城県などで6件のコンセッション方式が導入されているが、令和5年6月に国から「ウォーターPPP」が新たなPPP手法として提示され、今後約10年で水道下水道で200件の導入が目標として掲げられるなど、大きな動きが生じている。また、管路のデザインビルド(DB)や包括委託なども各地で導入が増加しているほか、秋田県では、広域的に官民出資会社が事業を担うモデルも導入されようとしている。本講義では、わが国の上下水道事業の経営、財務、運営体制等に関する制度や現状、官民連携や広域化の取り組みについて解説し、今後の上下水道事業における広域化や官民連携の想定される動きについて詳説する。
セミナープログラム
1. 上下水道事業の現状
(1) 上下水道事業の制度
(2) 上下水道事業の経営状況と施設老朽化などの現状
(3) 将来の水道料金の見込み
2. 事業変革の動きと広域化
(1) 事業統合の動き
(2) 秋田県における広域的事業補完組織設立の動き等
3. PPP/PFI/コンセッションの解説
(1) PPPやコンセッションに関する主要な論点
(2) 国内外事例の紹介(各種コンセッション事例の紹介)
4.「ウォーターPPP」の解説
(1) ウォーターPPPに関する主要な論点
(2) 先行類似事例の紹介(群馬県東部、荒尾市など)
(3) ウォーターPPPに関する予算等推進方策の状況
5. 今後の上下水道分野における広域化・PPP/PFI動向
6. 関連質疑応答
7. 名刺交換・交流会
■人脈形成・新規顧客開拓・新事業展開にお役立てください。
■ライブ配信受講の方も、会場の名刺交換終了後に講師と個別オンライン対話ができる時間を設けております。
セミナー講師
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
インフラストラクチャー・アドバイザリー
アソシエートパートナー
福田 健一郎 氏
2007年3月 早稲田大学政治経済学部政治学科卒業
同年 4月 株式会社野村総合研究所入社
2012年5月 EY新日本有限責任監査法人入所
2021年9月 EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社に転籍
インフラストラクチャー・アドバイザリー アソシエートパートナー
(兼ストラテジー部門政府・公共セクターリーダー)
水道事業、下水道事業を中心とした公益事業、公営インフラ経営を専門としており、上下水道事業体の経営戦略策定や料金改定関係業務、官民連携(PPP/PFI、コンセッション)導入・参入支援、欧米諸国の上下水道事業の規制制度・民間活用の調査業務などに携わる。官民連携分野では、大阪市水道局コンセッション、浜松市上・下水道コンセッション、大津市公営ガスコンセッションなどを担当。
セミナー受講料
1名:33,720円(税込)2名以降:28,720円 (社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
普段交流の無い講師及び参加者間での名刺交換・交流会で人脈を広げ、事業拡大にお役立ていただいております。
受講について
会場またはライブ配信受講
ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLと
ID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
アーカイブ配信受講
<1>セミナー終了3営業日後から2週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
<2>収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
<3>質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎを
させていただきます。
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