〜済生会吹田病院の医事業務直営化の実践事例を大公開〜
開催日 2024年10月 8日(火)
セミナープログラム
Ⅰ.経営改善策としての業務委託直営化
清水 仁(しみず じん) 氏
大規模病院(300床以上)の病院では、約20年〜30年前から院内で発生する清掃、給食、医療事務、といった業務について委託業者と業務委託契約を締結することで民間業者のノウハウを提供してもらうとともに、病院の人件費を委託費に付け替えてきた経緯があります。しかしその反面、病院職員にそれらの業務に精通した人材が存在しなくなり、ブラックボックス化してしまいました。そして各地で揺り戻しとも言える「委託の直営化」がトレンドとなりつつありますが、直営化は決して簡単な「改善」ではなく、一大プロジェクトとも言える痛みを伴う「改革」と考えられます。
本講では、業務委託そのものを概観し、これからの病院経営につなげるための方法論をお話いたします。
1.業務委託概観
2.消費税・最低賃金上昇
3.ノウハウ流出と超人手不足
4.これからの「業務委託」マネジメント
Ⅱ.【事例紹介】済生会吹田病院の医療事務直営化までの細腕奮闘記
上畠 照美(うえはた てるみ) 氏
病院経営において収益を上げることはもちろん、費用の適正化は常に大きな課題です。当院は、医事課業務(外来系)を1998年の病院移転時から委託してきましたが、合理化と帰属意識を高めることを目的に、2022年4月1日より直営に変更しました。壁は高く、まだまだ完成に至っていませんが、2019年の消費税10%への増税を目前に、委託費や保守料の見直しを開始した時から検討し、取り組んできた医事業務内製化までを紹介します。
1.医事業務内製化までの経緯
2.変更後の現状
3.業務負担軽減の取り組み事例
セミナー講師
GUTS株式会社 代表取締役
清水 仁(しみず じん) 氏
2005年 社会学修士(社会心理学)。 東京都内の医療法人に入職し、同法人本部で購買業務および各種契約業務を担当。 2009年から病院経営コンサルタントに転身。 そして2017年4月にGUTS株式会社を設立し、代表取締役に就任。 社会心理学や行動経済学を病院経営に応用することでモチベーションアップと組織改革を両立させるコンサルティングスキームを提唱している。 【執筆】Web医療タイムス(『心理学で読み解く病院経営』連載中)、m3.com(『駆け引きの病院経営心理学』)ほか多数。
社会福祉法人恩賜財団済生会支部
大阪府済生会吹田病院 事務次長
上畠 照美(うえはた てるみ) 氏
医療専門学校卒業後、病院に勤務する。その後2つの病院を経て、2002年 大阪府済生会吹田病院入職。 2003年 佛教大学社会学部社会福祉学科(通信教育課程)卒業。 済生会吹田病院では、医事課(外来G、管理G)係長、総務課課長、経理課課長、経営戦略室の部署を担当してきた。
セミナー受講料
1名につき 33,880円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
受講について
収録時間 2時間34分 テキストデータ(PDF形式)つき
■セミナーオンデマンドについて
<1>お申込み後2営業日以内に、ご登録いただいたメールアドレスへ
Vimeoの視聴用URL・PASSと資料(PDFデータ)をお送り致します。
<2>動画は視聴案内日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。
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