2025年に向けた次世代ディスプレイの市場・技術最新動向~IT-OLEDからQD-OLED、OLEDoS、LEDoSそしてQD-ELまで~
ディスプレイ業界の最新市場・技術動向と将来展望を、特許調査や学会発表、製品の分解レベルの解析なども交えて包括的に解説!
セミナー趣旨
2024年はディスプレイ業界へ最も影響を与えるApple社の新製品が多くデビューした。OLEDoS搭載のVision Pro MR機、ハイブリッド基板のIT-OLED搭載のタブレットiPad Pro、そしてOxide TFTを駆動TFTとして業界初採用の内部補償回路搭載のApple Watch 10である。これら搭載ディスプレイを分解レベル技術として解析する。さらにQD-OLED搭載のTVを加えた市場セグメント毎のピーク輝度を実測値としてまとめメーカ勢力動向を含めて2024年を総括する。これに加えAR機で将来性期待のLEDoS、OLED後継として低コストが期待のQD-ELを各社の出願特許、SID初めとする学会発表内容でその技術を解き明かす。ここに2025年1月開催のCES最新展示品情報も加えて行く予定である。
受講対象・レベル
・ディスプレイ関連材料、装置の企業、大学の研究機関で設計、開発業務に対して最新のディスプレイ技術動向の知見を
得たいと考えている方
・ディスプレイ関連材料、装置の企業、大学の研究機関でディスプレイ市場動向マーケッティグ、営業、企画に対して、
最新技術動向の基礎理解を望まれる方
習得できる知識
・最新のディスプレイ及びこれを搭載したTV、タブレット、ノートPC、スマートフォン、AR/VR機の技術動向
・ディスプレイパネル効率向上に関する、発光材料、デバイス技術
・Apple社製品搭載ディスプレイの動向
・分解レベルのOLED技術
・次世代のOLESoS、LEDoSそしてQD-ELの最新学会あるいは特許情報
など
セミナープログラム
1.2024年を振り返るディスプレイ・デバイスの戦国絵巻と製品ライフサイクル
1)戦国絵巻と製品ライフサイクル
2)市場セグメント毎(TV、モニター、スマホ、Watch、ノートPC、タブレット)製品搭載
ディスプレイの輝度実測値比較と優位セットメーカー
2.ディスプレイ・デバイスの構造と動作原理
1)RGB-OLED、WOLED、QD-OLED/QD-EL
2)OLEDoS、LEDoS
3.Apple Vision Pro搭載OLEDoS: 2024年Apple製品ディスプレイの分解レベル解析
1)Apple Vision Proのコンセプト、搭載ディスプレイ
2)特許解析によるOLEDoSの広色再現性技術(Micro-Cavity)
3)MR機の技術課題は軽量化、最大課題はOLEDoSのコスト低減
4)普及版MR機対応を目指す1500ppiを超えるガラス基板形成OLED技術
4.iPad Pro 11/13搭載IT-OLED: 2024年Apple社製品ディスプレイの分解レベル解析
1)AppleのIT-OLED搭載機器のロードマップ推定
2)iPad Proのアピールポイントと製品仕様及び製品特性測定結果
3)低諧調クロストーク(色再現性低下)対策を取り込んだTandem OLED画素設計
4)分解調査の画素平面写真から読み解くトレンチ形成画素断面構造
5.Apple Watch 10搭載OLED: 2024年Apple社製品ディスプレイの分解レベル解析
1)Apple Watch Series 10のアピールポイント
2)LTPO内部補償回路の駆動TFTのLTPS➝Oxide化を進めるApple
3)分解調査の画面裏面写真から読み解く画素内部補償回路技術
4)分解調査の画面上面写真から読み解く広視野角OLED技術
6.TV・モニター用途で製品デビューのホトルミネッセンスQDカラーフィルター(CF)技術
1)WOLED搭載TVと比較したQD-OLED搭載TV性能(画質中心)
2)QD-OLED画素技術と技術課題
7.Waveguide方式ARグラスの次世代カラー化対応で凌ぎを削るLEDoS技術
1)RGB3層LED方式LEDoS
2)B-LED+QD-CF(G、R)方式LEDoS
3)競合ポイントはWaveguide光学効率対応の高輝度化とコスト低減
8.次世代エース候補QD-EL、マイクロLEDディスプレイの国際学会に見る最新状況
1)QD-ELとディスクリート型マイクロLEDの開発状況の振り返り
2)国際学会におけるQD-ELとマイクロLED技術の発表内容解析
9.CES2025最新ディスプレイ搭載展示品情報
10. まとめ:2025年へ向けての製品ライフサイクルとディスプレイ・デバイス戦国絵巻
<質疑応答>
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
※上記ご講演内容は2024年11月1日現在のものです。今後最新の内容、及びより詳細な内容にアップデートする可能性がございます。
内容更新がございましたら本ページにてご案内いたします。
セミナー講師
サークルクロスコーポレーション フェローアナリスト 小野 記久雄 氏
■ご略歴
1982年日立製作所日立研究所入所。半導体IC、LTPS開発に従事。
1993年日立製作所電子管事業部(後の日立ディスプレイズ)へ異動。
TFT-LCD開発。特にTV用IPS-LCDの開発を主な担当とする。
2009年パナソニック液晶ディスプレイ株式会社へ異動。
FPD技術調査(LCD、OLED、QLED、μLEDなど)を行う。
2017年末退職。
2018年1月よりサークルクロスコーポレーションFellow Analyst 就任。
<著書(共同執筆)>
Edited by S. Ishihara et. al., “High Quality Liquid CrystalDisplays and Smart Devices” IET(UK) (2019)
<主な受賞歴>
「2013年(公社)発明協会 全国発明表彰、発明賞」
「2015年文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)受賞テーマ「広視野角で低消費電力を実現したIPS方式液晶パネルの開発」」
登録特許457件保有、特許分析に精通。
■ご専門および得意な分野・ご研究
ディスプレイ・デバイスの技術分野、関連する特許調査・解析
セミナー受講料
【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
47,300円(税込)/人