
前回大好評!循環型社会を目指した「廃棄物からの金属回収・焼却灰リサイクル」について、現在の技術動向を欧州の事例も含めて丁寧に解説!
セミナー趣旨
昨今、廃棄物の焼却処理によって発生する焼却灰の資源性が注目されています。本セミナーでは、焼却灰のリサイクルのための基礎知識を得られるように、広範な内容を必要十分な情報量で解説します。まず、一般廃棄物を主な対象に、焼却処理プロセスと、発生する焼却主灰と焼却飛灰の特徴を説明します。また、焼却主灰に含まれる貴金属の回収方法や、焼却主灰の大部分を占める灰分のリサイクル方法を、欧州の現状や用途別のリサイクル事例も含めて、紹介します。続いて、焼却飛灰を最終処分するための処理方法を紹介します。さらに、廃棄物を建設資材へリサイクルする際の法律等との関係を整理し、リサイクルのための基準を解説します。最後に、焼却灰リサイクルのあるべき姿を提案します。
必要な予備知識
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
廃棄物処理法、環境基本法(環境基準)、土壌汚染対策法
習得できる知識
・廃棄物の焼却処理の方式とその現状を理解できる。
・焼却灰のリサイクルや処理方法を理解できる。
・焼却灰のリサイクルと法律等との関係を理解できる。
セミナープログラム
1. 日本の廃棄物処理の現状と課題
1.1 廃棄物とは何か
1.2 循環型社会の実現を目指した法体系
1.3 一般廃棄物と産業廃棄物
1.4 世界から見た日本の廃棄物処理
1.5 廃棄物の埋立
2. 廃棄物の焼却処理と残渣の発生
2.1 焼却処理の役割
2.2 ストーカー炉式焼却炉
2.3 流動床式焼却炉
2.4 シャフト炉式ガス化溶融炉
2.5 流動床式ガス化溶融炉
2.6 排ガス処理設備
3. 焼却主灰のリサイクル技術と事例
3.1 焼却主灰の性状と取扱いの現状
3.2 溶融スラグ化と、溶融飛灰・メタルの山元還元
3.3 セメント原料化
3.4 焼成処理
3.5 エージングやセメント混合による資材化
3.6 欧州における焼却主灰リサイクルの現状
3.7 金属粒子の物理選別回収
3.8 その他
4. 焼却飛灰の処理とリサイクル
4.1 焼却飛灰の性状と取扱いの現状
4.2 薬剤処理
4.3 セメント固化
4.4 その他
5. 廃棄物の建設資材へのリサイクル
5.1 廃棄物処理法との関係
5.2 環境基準との関係
5.3 土壌汚染対策法との関係
5.4 循環資材のための環境安全品質の評価方法
5.5 溶融スラグの日本産業規格
5.6 焼却灰リサイクルのあるべき姿
■講演中のキーワード
焼却処理 焼却灰 溶融スラグ 金属回収 リサイクル
セミナー講師
国立研究開発法人国立環境研究所 資源循環領域 試験評価・適正管理研究室 室長 肴倉 宏史 氏
■ご経歴
2000年 北海道大学大学院工学研究科 博士後期課程 修了
2000年 秋田工業高等専門学校
2006年 独立行政法人国立環境研究所 現在に至る
■ご専門および得意な分野・ご研究
廃棄物熱処理残渣(焼却灰、スラグなど)の資源性の評価
土石系副産物・廃棄物の有効利用のための環境安全性評価手法の開発
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名51,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき40,700円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
46,200円(税込)/人
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