
・SOFC/SOECを、材料的な視点で学ぶ
・新規材料開発の現状と今後?
セミナー趣旨
SOFCは高温作動の電気化学デバイスであり、水素や炭化水素燃料から直接電気を取り出すことができ、高効率発電が可能となります。発電とは逆向きに電力を投入するSOECモードでは、水素製造やCO2分解が可能なことから、今後求められる化石燃料の高効率利用、再生可能エネルギー活用の拡大、炭素循環のための中核技術であると言えます。本セミナーでは、SOFC/SOEC技術の現状、開発動向、技術課題を材料的な視点で解説します。
受講対象・レベル
・SOFC・SOECの研究開発に着手している方、調査中の方
・次世代の燃料電池に着目している方
・水素生成デバイスの研究者・開発者
習得できる知識
・SOFC・SOECの基礎知識:基本的なメカニズム
・SOFC・SOECの研究開発動向と現在の課題(特に材料的な視点で)
・SOFC・SOECの展望
セミナープログラム
1. SOFC/SOECの基礎
1.1 作動原理、発電効率の理解
1.2 高効率化はどこまで可能か
1.3 国内外における開発動向と普及に向けた課題
2. 様々なセル構造とスタック構造
2.1 セルとスタック構造の基礎
2.2 構造を制約する因子と設計における留意点
2.3 これまでの開発の流れとメタルサポートSOFC
2.4 今後の開発の方向性
3. SOFC/SOEC構成材料と課題、解決方向
3.1 電解質、電極材料と作動温度低温化
3.2 発電反応(過電圧)により起こる電極の劣化現象
3.3 燃料中や空気中の不純物はどの程度に抑える必要があるか
3.4 金属部材(ステンレス鋼)の選定と必要な対策
3.5 SOFC/SOEC材料の研究開発動向
3.6 低コストと耐久性の両立のために
3.7 新規材料開発の現状と今後
・酸化・還元に強い燃料極材料
・低温作動化に必要な高活性空気極材料
・高水蒸気分圧でも使用可能な高耐久FeCrAl合金
4. SOFC/SOECを活用した将来のエネルギーシステム
4.1 石炭などの化石燃料活用の必要性
4.2 脱炭素社会への貢献のために
4.3 電気自動車とはどのように共存するか
4.4 将来社会イメージ
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
九州大学 次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC) 教授 博士(工学) 谷口 俊輔 氏
■ご略歴
1990.4-2007.3 三洋電機にて固体酸化物形燃料電池(SOFC)、固体高分子形燃料電池(PEFC)の研究開発に従事
2007.4-2010.4 サムスンSDIにてSOFCの調査、プロジェクト企画に従事
2010.5-現在 九州大学勤務(2022.7-2022.12は九大TLO所属)
SOFC、固体酸化物形水蒸気電解(SOEC)の耐久性向上に関する研究 SOFC/SOFCに適用する
低コスト金属材料の研究 NEDOプロジェクト、企業共同研究に従事
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 40,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき29,700円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
40,700円(税込)/人
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