品質統計入門~プロセスバリデーションと製品年次照査への応用~

効果的な医薬品の品質確保のために、製造工程の正しい評価と理解について統計を活用しましょう

※本セミナーは、+9,900円(税込)でアーカイブ配信のオプション申込が可能です。

●申込締切:2025年4月9日(水)

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

     GMP/GQPを効果的に進めるには製造工程の理解が不可欠です。実際PIC/Sガイドラインでも、プロセスバリデーション(PV)の目的は工程の理解にあると明言しています。これはメカニズムの定性的な理解に止まらず、因果関係を定量的に理解することを意味しています。しかしPVはたった3ロット、運転免許で言えば仮免に過ぎません。工程の本当の姿(実力)は定常生産品で評価すべきです。これがAnnual Product Reviewの大きな目的です。
     ところが多くのレポートは単にデータを羅列したものか、せいぜい折れ線グラフ止まりです。観察されたデータが規格に入っていれば「問題なし」で終了。これではせっかく手間暇かけて収集したデータが勿体無いです。勿体無いだけでなく、場合によっては回収リスクを見逃すことにもなりかねません。本コースでは、実際にデータを用いて統計的方法の具体的な適用方法、考察のポイントなどを解説していきます。

    ■備考
    各自PCにおいて講義中にExcelをご利用いただいても結構です。
    →事前にExcelのアドインツールである「データ分析」をインストールください
    →開催近くになりましたら演習用のExcelデータを配布いたします(受講者全員)
    →講師のExcel処理が見られますのでご自身の演習は必須ではありません

    ■セミナーキーワード
    プロセスバリデーション、製品品質照査、統計、工程能力指数、トレンド評価、規格の妥当性

    セミナープログラム

    1.基礎の基礎を徹底理解する
     1)全体像を把握するには「ヒストグラム」が一番
     2)「標準偏差」とは、ばらつきの数値化のこと
     3)集団の中での相対的な場所は「規準化」で表現すべし
     4)規準化を誰にでもわかる表現に変換する方法(正規分布表)

    2.信頼区間を深掘りする
     1)意外に深い「平均値」の本当の意味合い
     2)平均値のばらつきが「標準誤差」と呼ばれる理由
     3)推定に保険をかける(t分布表)
     4)95%信頼区間は「真の値を95%の確率で含む範囲」と言うけれど
     5)モンテカルロ・シミュレーションで検証する

    3.潜在的な規格外れを考察する
     1)工程能力指数とは
     2)分析精度が悪いと規格外れのリスクが増える!
     3)規格の妥当性は工程能力指数で評価

    4.トレンド評価の基本
     1)トレンドを視覚的に把握する最強ツール(管理図)
     2)計量データはXbar-R管理図で(管理限界線の計算方法)
     3)管理図を上手く使うポイントは群分けにあり
     4)平均値の管理外れが多発した場合の対処(Xba-Rs-R管理図)

    5.製品品質のばらつきの構造を理解する
     1)ばらつきは階層構造
     2)枝分かれ分散分析の考え方(管理図 vs 分散分析)
     3)枝分かれ分散分析の結果の解釈

    6.プロセスバリデーションへの応用
     1)PIC/Sガイドラインが求めていること
     2)プロセスバリデーションのデータは枝分かれ構造
     3)プロセスバリデーション結果のまとめ方

    7.トレンド評価各論
     1)定量
     2)製剤均一性試験
     3)類縁物質(n=1の場合)
     4)溶出試験

    8.計数データ(二値データ)のトレンド評価
     1)不良個数の分布
     2)二項分布の正規近似
     3)不良率の管理図
     4)不良個数の管理図
     5)欠点数の管理図

    9.Q&A

    ※質疑応答は講義中随時、受け付けます。分からない点が出てきた時点で、できるだけご質問ください。

    セミナー講師

    スタット・イメージング・ラボ
    代表 福田 晃久 氏

    ■略歴
    ・1979年 上智大学理工学部 化学科卒(工業物理化学研究室)
    ・1979年 日本グラクソ株式会社(現GSK)入社、今市工場品質管理部配属
    ・1987年 日本科学技術連盟 品質管理ベーシックコースを主席で修了
    ・1988年 日本規格協会 実験計画法セミナー(品質工学)を次席で修了
    ・1991年 日本グラクソ株式会社(現GSK)開発本部
                 メディカルデータサイエンス部 課長
    ・2001年 グラクソスミスクライン株式会社 製剤研究センター 課長
    ・2003年 ノボ ノルディスクファーマ株式会社
                 郡山工場 品質管理部/品質保証部 部長
    ・2013年 共和薬品株式会社 信頼性保証本部
                 本社品質保証部/三田品質保証部/品質保証推進部 部長
    ・2019年 スタット・イメージング・ラボ 代表

    ■専門
    ・物理化学
    ・統計的品質管理
    ・医薬品の品質管理、品質保証(特にGMP分野)

    ■本テーマ関連学協会における活動
    ・品質強化のためのGQP・GMPセミナー(2008年 日科技連)

    セミナー受講料

    1名44,000円(税込)
    1社2名以上同時申込の場合,1名につき33,000円(税込)
    ●講演資料:テキスト郵送(郵送料金は受講料に含む) 

    ■アーカイブ配信をご希望の場合
    ●利用料:上記受講料に加えて、1名につき9,900円(税込)のオプション料金が追加されます。
    ●視聴期間:2025年4月24日(木)~2025年5月7日(水) ※期間内、繰り返し視聴が可能です
    ●申込方法:申込フォームの「アーカイブ配信オプション」で【あり】とご選択ください。
    ●備考:
     ・本オプションを希望され、複数名同時申込された場合、全員がアーカイブ配信付のお申し込みとなります。
     ・講師との質疑応答は当日のLive受講(Web)のみとなります。
     ・原則として当日の質疑応答はアーカイブ配信からカットされます。

    受講について

    ■ご受講の注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
    ・講義中の録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
    ・お申込いただいていない方と複数名で視聴することを禁じます。
    ・テキスト資料の無断複製・転載・販売等、一切を禁じます。
    ・講義中の妨害等、一切の行為を禁じます。
    ※上記4点、また類似の行為が認められた場合、強制的に退出して頂きます。また、ご本人及びご所属先の方の今後のセミナー参加をお断りします。

    ・お客様の利用環境、接続環境による不具合について、弊社は一切の責任を負いません。
    ・必ず視聴テストを行い、接続不良については自社IT部門等に接続についてご確認ください。
     ZOOMシステム要件(外部サイト)
     ZOOMテストミーティング(外部サイト)

    【申込時】
    ●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
    ●定員に達し次第、申込を締め切ります。
    ●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
    ●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。

    【セミナー当日】
    ●名刺を以て受講券とします。お忘れなきようご持参ください。
    ●録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。

    詳しくはこちらをご確認ください。


     

    受講料

    44,000円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:00

    受講料

    44,000円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    医薬品技術   SQC一般   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    10:00

    受講料

    44,000円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    医薬品技術   SQC一般   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)

    関連記事

    もっと見る