
半導体の性能に大きな影響を及ぼす、半導体封止材の基礎知識・必要知識を1日で習得できます!
1日目:2025年5月29日(木) 10:30-16:30 半導体の製造工程入門
2日目:2025年5月30日(金) 10:30-16:30 初めての半導体パッケージ樹脂封止・材料技術【本ページ】
※5月29日(木)「半導体の製造工程入門」とセットでご受講いただけます
セミナー趣旨
半導体は情報社会を支える必需品であり、日常で使用する電子製品の心臓部として働いている。現在、汎用の半導体は樹脂封止、樹脂材料を用いて保護=パッケージングされている。このため、樹脂材料が、半導体の性能に大きな影響を及ぼす。即ち、半導体の性能を引き出すには、樹脂材料の種類や特徴をふまえ、目的や用途に応じてパッケージングすることが重要となる。
本セミナーでは、この半導体パッケージング技術(樹脂封止、樹脂材料等)について、これから勉強を始められる方でも理解できるよう、基本から、半導体の開発経緯や要求特性と関連づけて分かり易く解説する。
今後、半導体は高速処理およびAI対応などが強く求められる。このため、半導体パッケージは複数の最先端半導体(GPU、HBMなど)を混載したモジュール構造へと進化することとなり、これに適応すべく全く新しいパッケージング技術の検討が始まっている。
本セミナーでは、このような高性能半導体モジュールのパッケージングにおける課題と対策についても概説する。
受講対象・レベル
・半導体関連ビジネスに携わっている方々
・半導体関連会社で技術および営業に携わっている方々
・電子部品内の樹脂封止型半導体に興味を持っている方
習得できる知識
・半導体に関する基本知識;開発経緯、PKG構造等
・半導体パッケージングに関する基本知識;樹脂封止法、樹脂材料等
・樹脂材料諸元に関する基本知識;組成、製法、評価法等
セミナープログラム
第一部:基本情報
1.樹脂材料の概要;エポキシ樹脂材料の概要
・開発経緯
・種類
・用途
・製造会社
・その他;シリコーン樹脂材料の弱点(接点障害)
2.半導体パッケージの構造と樹脂封止
・パッケージング方法
・樹脂封止法
・樹脂封止の開発経緯
3.半導体パッケージング技術と要求特性と課題
・樹脂封止法
・基板搭載法
第二部:樹脂材料諸元
1.樹脂材料の組成;
・開発経緯
・組成
2.樹脂材料の製造・管理法
・製法・設備
・管理法
・検査法
・取扱法
3.樹脂材料の評価方法
・一般特性の評価
・成形性の評価
・信頼性の評価
・熱応力の評価
・その他
第三部:樹脂材料用原料の基本知識
1.フィラー(シリカ)
・開発経緯
・シリカ源
・特性
・製法
・製造会社
2.エポキシ樹脂
・開発経緯
・種類、製造会社
・製法
・含有塩素
3.硬化剤
・種類、製造会社
・製法と触媒の影響
4.硬化触媒
・種類、製造会社
・開発経緯
5.機能剤(改質剤、その他)
6.高熱伝導性フィラー
第四部:樹脂材料の設計・活用のポイント
1.配合目的の確認
・フィラー
・硬化剤(フェノールノボラック)
・触媒
・改質剤
2.材料成分の寸法
・有効性
・課題
・検証
3.材料成分の配置
・分散設計
・分散方法
・評価方法
4.材料成分の管理
・品質変化
・制御方法
5.現行材料の課題;
・バラツキの制御
・微量成分(機能剤)の活用
第五部:半導体パッケージング技術進化への対応
1.民生用半導体; 高速大容量化およびAI機能搭載への対応
(1)スマートフォン用モジュール:CPU・GPU一体型FOPKGs
・高集積化(設計ルール↓) ~ 既存技術の応用
・大面積化(チップ寸法↑) ~ 新規技術の開発(応力緩和など)
(2)PC用モジュール:CPU・GPU分離型プロセッサー + 高速メモリー
・プロセッサー/メモリー個別保護 ~ GPU発熱対策 + HBM
樹脂材料:放熱性の向上、薄層強靭保護(インク材料など)
・プロセッサー/メモリー全体保護 ~ 新規技術(応力開放など)
2.自動車用半導体
(1)電動化対応;パワーデバイス小型化による発熱対策=高温動作保証
・樹脂材料:耐熱性・放熱性の向上、 デバイス:低損失基板
・推進修正:EV化の見直し(省エネ面:HEV、政治面など)
(2)自動運転対応; 電子制御装置類システム化に伴う信頼性向上対策
・システム統合:モジュール大型化 ~ 新規技術(ハイブリッド保護など)
・システム分離:既存技術の応用(部分保護など)
・安全保障規制:サイバー対策、仮想敵国対策(兵器利用など)
<質疑応答>
セミナー講師
有限会社アイパック 代表取締役 越部 茂 氏
セミナー受講料
『半導体パッケージ樹脂封止(5月30日)』のみお申込みの方
1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき 39,600円
『半導体製造工程入門(5月29日)』と合わせてお申込みの方
*見逃し視聴は 5/29 半導体製造工程入門セミナーのみ実施です。
5/30 半導体パッケージ樹脂封止のセミナーは、見逃し視聴はございません。
(同じ会社の違う方でも可。※二日目の参加者を備考欄に記載下さい。)
『(5/29セミナーの見逃し視聴なし)』にてお申込みの場合
1名 79,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき 68,200円
『(5/29セミナーの見逃し視聴あり)』にてお申込みの場合
1名 84,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき 73,700円
⇒割引は全ての受講者が両日参加の場合に限ります
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
*セット受講をご希望の方は、備考欄に【『半導体製造工程入門(5月29日)』とセットで申込み】とご記入ください。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
50,600円(税込)/人
前に見たセミナー
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
-
半導体とは何か物理学的に解説! n型とp型の違いと名前の由来は?
【目次】 半導体は、現代の電子機器に欠かせない重要な材料です。導体と絶縁体の中間的な性質を持ち、温度や不純物の影響を受けてその導電性... -
-
半導体チップのプロセスとは?歴史やパターン化の困難性についてご紹介!
【目次】 半導体チップは、現代の電子機器の心臓部として、私たちの生活に欠かせない存在となっています。その製造プロセスは、非常に高度で...