書評検索結果

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「生産マネジメント入門Ⅰ・Ⅱ 」藤本隆宏著

投稿日 2013/09/19

技術士の受験勉強を始めた時に最初に購入しました。
試験問題のネタ本という噂があったからです(^_^;)
その真偽はともかく、藤本先生の生産情報転移論に基づいた「良き生産」について
多くの項目が網羅的に記述されています。
東大経済学部(すなわち藤本先生)の講義テキストになっているという事もあり、
文系学生にも分かりやすい経営論的な記述も多く、まるでドキュメンタリー小説の
ように興味深く読むこともできます。
実は小生が山梨学院大学で受け持っている「ものづくり経営論A」の講義内容は、
この本を部分的にパクっています。(もちろん引用元明示あり)
Iが生産・品質、Ⅱが労務、購買、開発と分かれていますから、
製造業関係者は座右に置いて頭に入れておきましょう。
 

「実験計画と分散分析のはなし 」大村平著

投稿日 2013/09/04

実験における因子効果の有意性を検証するために分散分析は効果的であり、
平均値からの差分を二乗して評価するというのも何となく分かりますが、
完全に腹に落ちていないと感じている技術者も多いかもしれません。
本書はモグラの餌付けといった架空の事例などで、データの構造を分解し
極めて直感的に理解する事ができます。
すでに分散分析をバリバリ使っている方には不要ですが、
周囲関係者への説明にこれを活用しましょう。
難しい事を平易に伝えられる技術者こそ
優秀なのだと感じさせられます。

「よく分かる実験計画法」中村義作著

投稿日 2013/08/21

実験計画の書籍は数ある中で、多元配置から直交表使用にかけて
比較的オーソドックスな内容です。
非難を恐れずに言えば、田口玄一の名著「実験計画法」の難しい
部分をそぎ落として、基本部分だけ残したような。
近年の品質工学では、冒頭から直交表が当たり前のように使われ、
そこでつまづいてしまう事も多いので、直交表の成り立ちを
じっくり説明する本もそれなりに重要であると言えます。

「実験計画法-方法編-」山田秀著

投稿日 2013/08/07

フィッシャーの農事試験に始まる実験計画法は、その後
(1)タグチメソッド、(2)Boxによる応答局面法、
(3)Kieferによる最適計画に分流してきました。
本書ではこれらの全ての流れについて、
しかも出版された2009年当時の最新の動向を取り込む方針で
執筆されています。
そのため各手法についてある程度予備知識が前提となっており、
著者の思い入れが強い印象で、
初心者には決して親切な本ではありません。
各手法の基礎を既に学習し、さらに掘り下げたり
多面的な解釈を求める人にお勧めします。
実践事例については別に-活用編-が出版されています。