過日、日本デザイン振興会のセミナー「ビジネスデザインの解剖 -グッドデザインラボの成果発表会」へ行ってきました。
1. グッドデザインラボの成果発表
近年グッドデザイン賞でも応募数が増えている注目の分野「ビジネスとサービスのデザイン」。2017年度は、この分野のグッドデザイン賞受賞企業4社の皆さまにご参加いただき、日高一樹さん、廣田尚子さんをファシリテーターに迎え、研究会「グッドデザインラボ」を開催してきました。本ラボでは、各々の受賞プロジェクトをケーススタディとして、ビジネスデザインの視点からその評価ポイントを探っています。
今回はこのラボの成果発表を行うとともに、グッドデザイン賞の考えるグッドビジネスについて、考えていきたいと思います。
始めに弁理士の日高さんから、次のようなビジネスモデルを構成する7つの要素の解説がありました。
1)課題抽出 → 2)基本設計 → 3)詳細設計 → 4)決断・意思決定 → 5)人材・組織→ 6)コミュニケーションデザイン → 7)将来性・展開性
次いで、デザインラボ参加企業(下掲)からの発表がありました。
【2017年度グッドデザインラボ参加企業】
・プラネット・テーブル株式会社
・社会医療法人財団董仙会
・ボッシュ株式会社
・朝日ライフ アセットマネジメント株式会社
個別の事例は各自サイトでご覧いただきたいと思います。
2. 将来性・展開性
(1) 課題抽出
4テーマは全て課題が明確であり、課題を特定するために時間を掛けている。「ユニバーサル外来」の事例では、建物の耐用年数(40年)を見据えて、将来を想定して課題を抽出している。
(2) 基本設計・詳細設計
基本設計に時間を掛けることが必要。だが、詳細設計は十年に変更した方がよい。中小企業ならば社長の判断で変更できるが、大企業だと難しいことが多い。基本設計・詳細設計を深掘りすることが「創出価値」の増大につながる。
(3) 決断・意思決定
社内...