Webサイトは売るための設備

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1.生産財販売とWebサイト

 生産財メーカーにとってのWebサイトは、24時間365日稼働する「売るための設備」です。 生産設備の能力によって生産効率や品質が変わるように、Webサイトも能力によって引合の量と質が変わります。 専門的な生産財のサイトでも毎月100件以上の問合せが集まるサイトもあれば、ほとんど問合せのないWebサイトも存在します。昔のように工場への飛び込み営業ができなくなり、以前ほどTELアポも取れないので、Webサイトからの引合や問合せは重要です。

2.Webサイトもメンテナンスが必要

 問合せが集まるサイトと来ないサイトその差はどこにあるのでしょうか?それはWebサイトのメンテナンスにあります。Webサイトを作ってすぐに問い合わせが殺到するサイトはほとんどありません。サイト公開後少しずつ情報を充実させ、改良を続けることによって問合せが増えていくのです。Webサイトも生産設備のようにメンテナンスが必要なのです。外部から購入した設備をメンテナンスしたりカスタマイズしたりするように、Webサイトも公開した後の運営・改善が大切です。 たとえ低コストできれいなWebサイトが作れたとしても、営業案件が育たなければ「売る設備」としては不充分です。メンテナンスの要は情報更新です。製品情報やイベント情報、サポート情報の更新をまめに行うことが基本となります。

3.古くなったWebサイトは廃棄?

 稼働しない設備は廃棄して新しい設備を導入する手もありますが、そうではなくメンテして再活用を試みる手もあります。全面リニューアルという手も効果的ですが、今あるものを活性化させることが先決です。お客様や見込み客に新製品や営業キャンペーンを案内してWebサイトを見てもらうよう促し、検索エンジンなどで集客にチャレンジして活性化をさせるのです。Webサイトを見る人が増えれば、何らかの変化が起こります。

4.アクセス解析でWebサイトの課題を見える化

 その変化をアクセス解析で見える化して改善の根拠をつかむのです。生産財業界ではアクセス解析の導入率は約65%です。しかし、その貴重なデータをWebサイト改善やリニューアルに活かしている企業は多くありません。[1]データの裏付けのないメンテナンスやリニューアルはノウハウを生みません。データによる根拠のないリニューアルでは、何度も同じような失敗を繰り返します。今あるWebサイトにしっかり手を入れ、アクセス解析で課題を見える化し、そのうえでリニューアルを検討してもいいでしょう。廃棄では勿体ないWebサイトが多いように思います。見た目だけをきれいにするリニューアルで大きな成果は期待できません。生産財メーカーのWebサイトはコンテンツを磨き続けることが重要です。

5.Web上の良質な記事は資産

 製造業の中でも特に生産財にかかわる企業は、専門性の高い技術を持っています。それが独自技術でなくとも、専門性が高く、同様の技術を有する企業が比較的少ないのです。日本の製造業の事業所数は216,262。[2]そこには様々な技術が活かされています。あなたの会社のもっとも強い技術と同様のレベルの技術をもつ会社は、216,262事業所の中に何社あるでしょうか?同様の技術を有する企業の数が1,000社、10,000社もあるということはほとんどありません。自社のもっとも得意とする技術について論文や試験データ製品情報、アプリケーション情報を作り続けること、それをできる限りWebサイトに公開し続けること。何年間も継続して自社技術にこだわった記事を書き続ける、その積み重ねが大きな財産となります。専...

1.生産財販売とWebサイト

 生産財メーカーにとってのWebサイトは、24時間365日稼働する「売るための設備」です。 生産設備の能力によって生産効率や品質が変わるように、Webサイトも能力によって引合の量と質が変わります。 専門的な生産財のサイトでも毎月100件以上の問合せが集まるサイトもあれば、ほとんど問合せのないWebサイトも存在します。昔のように工場への飛び込み営業ができなくなり、以前ほどTELアポも取れないので、Webサイトからの引合や問合せは重要です。

2.Webサイトもメンテナンスが必要

 問合せが集まるサイトと来ないサイトその差はどこにあるのでしょうか?それはWebサイトのメンテナンスにあります。Webサイトを作ってすぐに問い合わせが殺到するサイトはほとんどありません。サイト公開後少しずつ情報を充実させ、改良を続けることによって問合せが増えていくのです。Webサイトも生産設備のようにメンテナンスが必要なのです。外部から購入した設備をメンテナンスしたりカスタマイズしたりするように、Webサイトも公開した後の運営・改善が大切です。 たとえ低コストできれいなWebサイトが作れたとしても、営業案件が育たなければ「売る設備」としては不充分です。メンテナンスの要は情報更新です。製品情報やイベント情報、サポート情報の更新をまめに行うことが基本となります。

3.古くなったWebサイトは廃棄?

 稼働しない設備は廃棄して新しい設備を導入する手もありますが、そうではなくメンテして再活用を試みる手もあります。全面リニューアルという手も効果的ですが、今あるものを活性化させることが先決です。お客様や見込み客に新製品や営業キャンペーンを案内してWebサイトを見てもらうよう促し、検索エンジンなどで集客にチャレンジして活性化をさせるのです。Webサイトを見る人が増えれば、何らかの変化が起こります。

4.アクセス解析でWebサイトの課題を見える化

 その変化をアクセス解析で見える化して改善の根拠をつかむのです。生産財業界ではアクセス解析の導入率は約65%です。しかし、その貴重なデータをWebサイト改善やリニューアルに活かしている企業は多くありません。[1]データの裏付けのないメンテナンスやリニューアルはノウハウを生みません。データによる根拠のないリニューアルでは、何度も同じような失敗を繰り返します。今あるWebサイトにしっかり手を入れ、アクセス解析で課題を見える化し、そのうえでリニューアルを検討してもいいでしょう。廃棄では勿体ないWebサイトが多いように思います。見た目だけをきれいにするリニューアルで大きな成果は期待できません。生産財メーカーのWebサイトはコンテンツを磨き続けることが重要です。

5.Web上の良質な記事は資産

 製造業の中でも特に生産財にかかわる企業は、専門性の高い技術を持っています。それが独自技術でなくとも、専門性が高く、同様の技術を有する企業が比較的少ないのです。日本の製造業の事業所数は216,262。[2]そこには様々な技術が活かされています。あなたの会社のもっとも強い技術と同様のレベルの技術をもつ会社は、216,262事業所の中に何社あるでしょうか?同様の技術を有する企業の数が1,000社、10,000社もあるということはほとんどありません。自社のもっとも得意とする技術について論文や試験データ製品情報、アプリケーション情報を作り続けること、それをできる限りWebサイトに公開し続けること。何年間も継続して自社技術にこだわった記事を書き続ける、その積み重ねが大きな財産となります。専門性の高い記事を書き続ける会社はほんのわずかです。難しいことですが、挑戦する価値のある大切なことです。価値のある技術情報がユーザーから評価されれば、ビジネスチャンスがつかめます。

 これが生産財メーカー究極のSEOです。

 ユーザーの役に立つ良質な記事は、企業にとっての資産です。内容を吟味してまとめることは労力のかかることです。それでもユーザーに支持される記事をWebサイトに書くことができれば、そのコンテンツはカタログ、営業資料、学会誌への寄稿など様々なメディアに活用でき、継続的に効果を発揮する財産となります。

6.参考文献

1.製造業のWebマーケティング:生産財1,704サイトのアクセス解析導入率調査
  http://eijimiyamoto01.blogspot.jp/2013/10/1704.html

2.経済産業省:工業統計調査 平成24年確報

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この記事の著者

宮本 栄治

製造業、特に生産財専門のWebマーケティングコンサルタント

製造業、特に生産財専門のWebマーケティングコンサルタント


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