品質管理とは、品質管理学会の最新の定義では、顧客・社会のニーズを満たす,製品・サービスの品質/質を効果的かつ効率的に達成する活動としています。つまり、顧客の求める製品やサービスを提供する活動です。
一方TQMは総合的品質管理と称し、品質/質を中核に,顧客及び社会のニーズを満たす製品・サービスの提供と,働く人々の満足を通した組織の長期的な成功を目的とし,プロセス及びシステムの維持向上,改善及び革新を全部門・全階層の参加を得て様々な手法を駆使して行うことで,経営環境の変化に適した効果的かつ効率的な組織運営を実現する活動と定義しています。
組織を表現するのに、下図1の経営システムモデルで示します。取締役会の下にある実線の三角形が内部統制組織を示したものであり、その中に、会社の目標を示す実細線で示パフォーマンスがあり、ドライバーと称する経営層、設計、製造などの経営プロセス、人事、教育、設備などのリソース、企業の風土などと言われているカルチャーから成り立っています。一方では監査する仕組みと相まって組織は構成されています。これらのプロセスは、仕事をする仕組みと、「ものづくり革新ナビ」にある手法などを駆使し、顧客の求める製品やサービスを提供することになります。
次に、品質管理の全貌を表1、表2示します。組織の発展レベルに応じて、図1のプロセスにこれらの考え方、仕組みや手法等を取り入れていくことで、組織の発展が期待されます。
出典:[1]及川忠雄、長田洋、長谷勝、三苫孝文(2006):「経営革新のための新たなリスクマネジメントの...