◆ ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れないとは
ネット時代は個別化要求時代で、多様化した商品を並べても選択するよりは、自分だけのオーダーメイドを要求します。消費者と「ものづくり企業」が直接ネット上で会話して「つくる、運ぶ、仕入れる」の構造です。
この個別化の要求に対応した商品に、人気が出ると爆発することもあります。一般の商品も高度成長時の押し出すスタイル(Push)から、ひきつけるスタイル(Pull)へと構造が変わってきています。ものづくり企業は消費者の要求に合わせて企画し、売れ行きの兆候に合わせてつくり始めます。もちろんその前に素材や部品が必要になりますので、消費者の売れ行き兆候をみて行動を起こします。これが今の時代のつくり方です。
運び方も一緒です。運べと言う受発注があって運ぶのではなく、欠品の前に運べばよいのです。仕入れも一緒です。在庫が少なくなったので仕入れるのではなく、商品販売の事前の兆候が見られるので、欠品になる前に仕入れれば良いのです。
すなわち「ぎりぎりまでつくらない、運ばない、仕入れない」の時代です。「ぎりぎりまでつくらない、運ばない、仕入れない」時代の展望を、ものづくりドットコム 登録専門家の細木 和茂氏が連載で解説しています。
【ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない 連載記事紹介】
- 高度成長期は商品力で競争していた
- 「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」はSCMの行動指針
- 商品Noの統一、仕掛品Noの逆検索
- ボトルネックをつくらない
- ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない
◆関連解説記事:サプライチェーンマネジメント戦略の目標とは 【連載記事紹介】
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