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1.2水準系と3水準系どちらの直交表を使うか?
主な直交表には因子の水準数により2水準系と3水準系があり、それ以外はあまり一般的ではありません。
一般論で言えばすでに基準条件が定まっており、改善、性能向上を狙って別水準を試す場合に2水準系を使用し、開発初期で新たな技術を試すために適正と思われる水準を中心として前後、上下に振りたい場合に3水準系が適します。
一旦3水準系直交表を選んだら、2水準で充分であっても多少無理して3水準を設定したほうが、解析は簡単です。 一方2水準系直交表に4水準を割り付けることは比較的簡単ですが、2水準の3列を使ってしまいます。元来直交表は無限の水準からピンポイントで最適点を見つけるというより、多数の因子の中から有効なもの、効果的な組合せを見つける時に便利なツールであり、むやみに4水準以上を多用するのは効率的といえません。
別項で説明するように、2水準系のL4、L8、L16、L32でも3水準、4水準が扱え、3水準系のL9、L27でも2水準が扱えますが、やや煩雑になりますので、2水準の多い実験では2水準系、3水準の要因が多い実験では3水準系の直交表を使うのが基本です。
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