荷主との取引条件を是正する 荷主と物流事業者の関係(その2)

投稿日

 
  SCM
 
 物流事業者にとっては、荷主との取引条件を是正する良いタイミングに差し掛かったのではないでしょうか。あまりあからさまなやり方はふさわしくありませんが、ある程度の見直しはこのタイミングで実施していくべきです。もちろん、経済原則で今のような状況になっているわけですから、これが反転することも十分に考えられます。その時に荷主から大きなしっぺ返しを食らわないためにも、常識ある対応で取引条件の見直しを実施していきましょう。
 
 物流事業者にとってみれば今まで経験したことのないような時期ですから、気持ち的に浮ついたものにもなりがちです。言い方は良くないかもしれませんが、今まで荷主に痛めつけられてきた借りをこの機に一気に晴らそうという感情があるかもしれません。
 
 しかしここはビジネスですから、淡々と進めていくことをお勧めします。感情的なものを荷主が察知すれば、必ずと言ってよいほど将来の取引に影響します。景気が陰り、荷主が有利になったとたんに取引関係は全く変わったものになります。そこでしっぺ返しを食らうことは高確率で想定されます。
 
 ビジネスに感情は禁物ですから、交渉時の態度には十分気をつけましょう。また、提示する価格にも気を配る必要があります。最近の交渉で一気に倍の価格を提示する物流事業者もあると聞いています。本当にその数字に妥当性があるのならともかく、相手がそれを見てどう感じるかはお分かりになると思います。
 
 今やらなければならないことは、「待機時間」や「契約外の業務」の是正です。「待機時間」はムダ以外の何物でもありません。荷主、着荷主は人を待たせることにもっと敏感にならなければなりません。たとえば営業の担当者は受注時刻を過ぎていても顧客のオーダーを受け付け、結果として平気でトラックを...
 
  SCM
 
 物流事業者にとっては、荷主との取引条件を是正する良いタイミングに差し掛かったのではないでしょうか。あまりあからさまなやり方はふさわしくありませんが、ある程度の見直しはこのタイミングで実施していくべきです。もちろん、経済原則で今のような状況になっているわけですから、これが反転することも十分に考えられます。その時に荷主から大きなしっぺ返しを食らわないためにも、常識ある対応で取引条件の見直しを実施していきましょう。
 
 物流事業者にとってみれば今まで経験したことのないような時期ですから、気持ち的に浮ついたものにもなりがちです。言い方は良くないかもしれませんが、今まで荷主に痛めつけられてきた借りをこの機に一気に晴らそうという感情があるかもしれません。
 
 しかしここはビジネスですから、淡々と進めていくことをお勧めします。感情的なものを荷主が察知すれば、必ずと言ってよいほど将来の取引に影響します。景気が陰り、荷主が有利になったとたんに取引関係は全く変わったものになります。そこでしっぺ返しを食らうことは高確率で想定されます。
 
 ビジネスに感情は禁物ですから、交渉時の態度には十分気をつけましょう。また、提示する価格にも気を配る必要があります。最近の交渉で一気に倍の価格を提示する物流事業者もあると聞いています。本当にその数字に妥当性があるのならともかく、相手がそれを見てどう感じるかはお分かりになると思います。
 
 今やらなければならないことは、「待機時間」や「契約外の業務」の是正です。「待機時間」はムダ以外の何物でもありません。荷主、着荷主は人を待たせることにもっと敏感にならなければなりません。たとえば営業の担当者は受注時刻を過ぎていても顧客のオーダーを受け付け、結果として平気でトラックを待たせることがあるようです。
 
 顧客のためとは言いますが、それは営業力が不足していると考えるべきではないでしょうか。かつて「お客様は神様」という言葉がありましたが、この認識は改めなければなりません。営業担当者はルールを守ってプレーをすることです。もしそれ以上のサービスを提供したいのであれば、自らのコストで、自ら責任を取る形で仕事をしなければなりません。
 
 次回に続きます。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
面積原価(その2)

 前回のその1に続いて解説します。    SCMのあるべき生産性の評価指標を検討するために、SCMの本来の目標は何か、もう一度振り返って考え...

 前回のその1に続いて解説します。    SCMのあるべき生産性の評価指標を検討するために、SCMの本来の目標は何か、もう一度振り返って考え...


精度確保のキー『ブルウィップの克服』 SCM最前線 (その8)

1. ブルウィップ効果を取りあげる理由    前回の連載『最先端のSCMテーマS&OP』では、その実現のためには「SCMオペレーショ...

1. ブルウィップ効果を取りあげる理由    前回の連載『最先端のSCMテーマS&OP』では、その実現のためには「SCMオペレーショ...


SCM構築の必要性・目的を明確にすることの重要性 SCM最前線 (その3)

1. SCM構築の必要性・目的を明確化する重要性を取り上げる意味     読者の皆様にとって、「SCM構築の必要性・目的を明確化の...

1. SCM構築の必要性・目的を明確化する重要性を取り上げる意味     読者の皆様にとって、「SCM構築の必要性・目的を明確化の...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
サプライチェーン効率化の勉強 実践型の物流勉強方法とは(その2)

        物流はサプライチェーン管理全体の視点で必要になってきているため、単なる物流5機能(輸送、保管、荷役、包装、流通加工)以外の領域の知識...

        物流はサプライチェーン管理全体の視点で必要になってきているため、単なる物流5機能(輸送、保管、荷役、包装、流通加工)以外の領域の知識...


通信販売と物流 物流業界の地位向上(その2)

  ◆ 物流サービス水準の評価  通信販売について大抵のお客さんは満足していると思います。そのカギを握るのが物流であることは言うまでもあ...

  ◆ 物流サービス水準の評価  通信販売について大抵のお客さんは満足していると思います。そのカギを握るのが物流であることは言うまでもあ...


物流費値上げは最高の改善チャンス(その2)

  ◆値上げという改善実行のチャンス 一般的に仕入れ価格が上がったからと言って簡単に売価に転嫁することはできません。何がしかは自社で吸収...

  ◆値上げという改善実行のチャンス 一般的に仕入れ価格が上がったからと言って簡単に売価に転嫁することはできません。何がしかは自社で吸収...