荷主への貢献とは 提案型物流営業の基本(その2)

更新日

投稿日

 

◆ 物流コンサルティング営業

 国際物流については荷主が十分な知識を持っていない場合があります。このようなケースでは、物流会社側が持ちうる知識を発揮しながら、コンサルティング営業で顧客満足度を向上できます。

 例えばアメリカに商品を輸出する物流について、荷主が検討しているとしましょう。この輸出に関する物流業務を色々なパターンを示しながら営業していくことのです。国内で荷主から商品をピックアップし、それを梱包場で梱包する。この過程だけでも次のようなアドバイスができるはずです。

  • 梱包場までの効率的な運び方は?
  • 商品にふさわしい梱包とは?
  • それぞれの工程のリードタイムを最短にする方法とは?

 

 さらに通関を行ってアメリカまで運ぶ方法でも、次のようないくつかのパターンでアドバイスができるはずです。船を使った場合、航空機を使った場合、それぞれの特性とコストやリードタイムなど、物流会社として持ちうる知識を発揮できる場です。

  • どのルートがリードタイム最短となるか?
  • 輸送モードに相応しい梱包仕様とは?
  • 輸送モード別、時期別料金の違い

 

 海外向けは特にアドバイスの余地が大きいと思いますが、国内でも荷主会社によって物流に関する知識に差がありますので、会話をしながら弱点を補ってあげられるように営業方法を考えていきましょう。

 さて物流会社が営業を行う目的は新規取引先を拡大すること、そして既存顧客の仕事の幅を広げることが中心になる...

 

◆ 物流コンサルティング営業

 国際物流については荷主が十分な知識を持っていない場合があります。このようなケースでは、物流会社側が持ちうる知識を発揮しながら、コンサルティング営業で顧客満足度を向上できます。

 例えばアメリカに商品を輸出する物流について、荷主が検討しているとしましょう。この輸出に関する物流業務を色々なパターンを示しながら営業していくことのです。国内で荷主から商品をピックアップし、それを梱包場で梱包する。この過程だけでも次のようなアドバイスができるはずです。

  • 梱包場までの効率的な運び方は?
  • 商品にふさわしい梱包とは?
  • それぞれの工程のリードタイムを最短にする方法とは?

 

 さらに通関を行ってアメリカまで運ぶ方法でも、次のようないくつかのパターンでアドバイスができるはずです。船を使った場合、航空機を使った場合、それぞれの特性とコストやリードタイムなど、物流会社として持ちうる知識を発揮できる場です。

  • どのルートがリードタイム最短となるか?
  • 輸送モードに相応しい梱包仕様とは?
  • 輸送モード別、時期別料金の違い

 

 海外向けは特にアドバイスの余地が大きいと思いますが、国内でも荷主会社によって物流に関する知識に差がありますので、会話をしながら弱点を補ってあげられるように営業方法を考えていきましょう。

 さて物流会社が営業を行う目的は新規取引先を拡大すること、そして既存顧客の仕事の幅を広げることが中心になると思われます。サービス水準が一般的な場合、つまり「どこでもできる仕事」であれば価格勝負になることは間違いありません。この場合、営業しても「苦しい戦いになる」ことは容易に想像できます。会社の利益もなかなか向上しづらいことでしょう。

 では、このような状況を脱するためにはどうしたら良いのでしょうか。

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
SCM効率を評価するKPIの新提案 SCM最前線 (その14)

 前回のその13に続いて解説します。   1. SCMの改善・改革    前回までの連載では、現在SCMには効率を適切に評価す...

 前回のその13に続いて解説します。   1. SCMの改善・改革    前回までの連載では、現在SCMには効率を適切に評価す...


輸送改善のための工場環境整備とは 儲ける輸送改善 (その2)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


SCM効率を評価するKPIの新提案 SCM最前線 (その15)

 前回のその14に続いて解説します。   4. 面積原価を導入すると何が変わるか   (1) 資源効率視点での製品の正しい利益...

 前回のその14に続いて解説します。   4. 面積原価を導入すると何が変わるか   (1) 資源効率視点での製品の正しい利益...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
宅配環境の変化とは:ラストワンマイルの行方(その1)

◆ 宅配環境の変化  最終ユーザーへの配送:ラストワンマイルという言葉をお聞きになられたことはありますでしょうか。通信販売で何かを買うとそれが宅配さ...

◆ 宅配環境の変化  最終ユーザーへの配送:ラストワンマイルという言葉をお聞きになられたことはありますでしょうか。通信販売で何かを買うとそれが宅配さ...


「物流業での困りごと」とは

  1. 物流業と女性労働者  急な雨が降り出し、台車を押しながら配達する宅配業者を見かけました。トラックから台車に荷降ろししている担当者は台車に...

  1. 物流業と女性労働者  急な雨が降り出し、台車を押しながら配達する宅配業者を見かけました。トラックから台車に荷降ろししている担当者は台車に...


サプライチェーンの同期化とは:後工程合わせの仕事で効率化(その3)

  ◆ サプライチェーンの同期化  サプライチェーン上で後工程合わせの仕事をするうえで重要になってくることの一つに納期管理があります。各...

  ◆ サプライチェーンの同期化  サプライチェーン上で後工程合わせの仕事をするうえで重要になってくることの一つに納期管理があります。各...