【エキスパート会員インタビュー記事】品質づくりは上流から、そして人づくりから(濱田 金男氏) エキスパート会員インタビュー(その10)

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【目次】

    現代の製造業界は、高度な技術と複雑化する顧客ニーズに直面しています。この挑戦的な環境で、品質管理は企業の存続と成長の鍵を握ります。濱田金男氏は、メカトロニクス分野の先駆者として、その道を切り拓いてきました。彼の言葉を借りれば、「品質づくりは上流から、そして人づくりから」始まります。

     

    経歴と実績

    濱田氏のキャリアは、1971年に国立長野工業高等専門学校を卒業し、沖電気工業株式会社に入社したことから始まります。そこで彼は、銀行業務機器の設計から品質管理、生産改革まで、幅広いプロジェクトを経験しました。その後、中国での工場立ち上げと管理、企業の品質向上への助言に至るまで、多岐にわたる領域で実績を上げてきました。

     

    メカトロニクス分野での専門知識

    濱田氏は、メカトロニクスの専門家として、品質管理に対する深い理解と情熱を持っています。彼は技術が進歩し、製品の性能が向上するにつれ、リスク管理と品質の重要性が高まっていることを強調します。この観点から、彼は企業が上流工程でのリスクを減らし、より高品質な製品を生み出すための設計対策の重要性を説いています。

     

    教育と支援

    濱田氏は若手技術者の育成にも力を入れており、その経験と知見を活かしたセミナーや教育プログラムを提供しています。彼は、より上流工程における品質の作り込み、信頼性・安全性設計の手法、製品設計~製造設計プロセス改善の支援など、製造業が直面する課題に対応するための具体的なソリューションを提供しています。

     

    相談者へのメッセージ

    濱田氏は、「品質の作り込みを追求し、若手技術者の育成に関心がある方々に、私の経験を共有し、支援を提供したい」と述べています。彼の専門知識と豊富な経験は、製造業界の多くの企業や技術者にとって貴重な資源となるでしょう。


    濱田金男氏の人生とキャリアは、品質づくりと人づくりの重要性を教えてくれます。製造業界のプロフェッショナルとして、彼のガイダンスと支援を受けることで、企業はより高い品質の製品を生み出し、市場での競争力を高めることができるでしょう。今こそ、濱田氏の豊富な知識と経験に触れ、製造プロセスのあらゆる段階で品質を高めるための施策を学び、適用する絶好の機会です。

     

    品質改善とは、絶えず進化する旅

    濱田氏によると、品質改善は一度きりの取り組みではなく、絶えず変化し続ける市場や技術の進歩に対応していくための継続的なプロセスです。このプロセスにおいて、濱田氏は指導者、ナビゲーター、そしてサポーターとして機能します。彼のアプローチは、実践的な知識の提供だけにとどまらず、組織内のコミュニケーションと協働を促進することにも焦点を当てています。

     

    独自の手法と実践

    濱田氏は、自身の経験と実践から編み出した独自の手法を提供します。これには、上流工程でのリスク管理、品質の組み込み方、そして問題発生時の効果的な対処法が含まれます。これらの手法は、具体的な事例研究とともに、彼のセミナーやコンサルテーションを通じて共有されます。

     

    テクノロジーと人の統合

    DXや脱炭素といった最新の技術動向にも精通している濱田氏は、テクノロジーの進化を品質改善にどう統合していくかという視点を提供します。しかし、彼は常に「品質は人から始まる」と強調しており、技術者の教育と成長が最終的な製品品質に直結すると信じています。

     

    あなたの次の一歩

    濱田氏は、技術者や製造業に従事するプロフェッショナルたちに、自らの経験を活かし、品質向上という共通の目標に向かって一緒に歩むことを呼びかけています。彼の支援を受けることで、あなたの企業もまた、品質の新たな地平へと進むことができるでしょう。

     

    終わりに

    濱田金男氏との対話は、製造業における品質向上の旅において、貴重な指針となります。彼の豊富な知識、実践的なアドバイス、そして人材育成への献身は、あなたのビジネスが直面する困難を乗り越え、成功へと導く強力なサポートとなるでしょう。今こそ、濱田氏の専門知識を活用し、品質向上という共通の目標に向けて、次の一歩を踏み出しましょう。

     

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    エキスパート会員情報 

    氏名 濱田 金男 氏(ハマダ カネオ) 
    法人名・団体名 合同会社高崎ものづくり技術研究所 


    経歴・実績概要 

    1971年3月 国立長野工業高等専門学校卒業 
    1971年4月 沖電気工業株式会社入社 
    銀行業務機器設計PJリーダ(16年) 
    データ処理システム試験リーダー(10年)・品質管理課長(2年) 
    生産改革推進チームリーダー・ISO9000事務局長(2年) 
    2001年9月 沖電気実業(深セン)有限公司 ATM組立工場品質保証部長(2.5年) 
    2004年5月 加達利(香港)有限公司 EMS工場品質保証部長(2.5年) 
    2007年4月 東邦工業株式会社 中国上海支社長(7年) 
    2013年12月 中国委託生産技術商社設立:昆山駿巧商貿有限公司 総経理(現在) 
    2014年2月 製造業経営コンサル事業立上げ:高崎ものづくり技術研究所 代表 
    2017年8月 合同会社 高崎ものづくり技術研究所 代表(現在) 


    その他プロフィールの詳細はこちら:https://monodukuri.learning-forest.com/users/7560/career_book 
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